留学先や旅行先として、カラッとした気候や世界遺産のサクラダ・ファミリアなどで人気の高いスペイン。
首都はマドリードであり、人口は約4700万人弱ほどとなっている。
直行便を利用しても成田・羽田・関西国際空港からは、平均で14時間の移動時間が必要だ。
そのため、日本からは気軽に行ける距離の国ではなく、ゴールデンウィークなどの長期連休を利用して旅行に行く人も多い国となっている。
また、残念ながらスペインでは犯罪率は決して低くなく、以前よりは改善されたものの現金の使用はためらわれると言えるほどだ。
しかし、海外旅行では、ショッピングや宿泊費など支払いなどの支払いの機会は決して少なくない。
その点を踏まえたうえで、今回はスペインのクレジットカード利用の現状や使用可能な国際ブランド、支払いやキャッシングなどのカード使用時の注意点などに触れ、スペインに渡航する際に持っておきたいおすすめのクレジットカードを紹介していく。
スペインでは主に使用されている国際ブランドはVisa、Mastercard®だ。
場合によっては、JCB・AmericanExpressも使用出来るが、Visa・Mastercard®の使用範囲ほどではない。
そして、クレジットカードの作成を考えている方には以下がおすすめのカードだと言える。
- セディナカードjiyu!da
- 三井住友カード
- エポスカード
- 楽天カード
スペインのクレジットカード事情
スペインにおける犯罪率は非常に高い。
スリや置き引きなどは、日本と比較にならないほど多く、多くの現金を持っていること自体がマイナスとなることもある。
特に現地の人々ではなく、移民による犯罪が増加しており、外務省も防犯意識に対して警告を出すほどだ。
そういった事情も踏まえたうえで、スペインのクレジットカードの使用率及び普及率は非常に高い。
理由としては、現金を持ち歩いていなくてもほとんどの場所で支払いが可能であり、仮に何かしらのトラブルがあった場合であっても、ほとんどのクレジットカードであれば補償がついている。
そのため、キャッシュレスが進んでおり、クレジットカードによる支払いを行う方が現金で支払うよりも機会として多くなると言えるだろう。
使える店舗と使えない店舗
使える店
スペインでは、クレジットカードによって支払いが行える店舗は非常に多い。
ホテルやレストラン、駅や地下鉄の電車の切符の購入、ショッピングセンターなど旅行に必要なもののほとんどはクレジットカードによって支払うことが可能だろう。
加えて言えば、バルセロナやマドリードなどと言った都市では、レストランなどの入口に利用可能なカードのブランドが表示されていることも少なくないため使用できるブランドに対して迷うことはない。
ちなみに、ホテルなどの場合は身分証明書よりもクレジットカードの提示が非常に重要であり、クレジットカードがなければ、デポジットと呼ばれる保証金が確実に必要になる。
また、デポジットの金額に関してはクレジットカードがなければ、宿泊料金の2倍ほどの金額が必要となることも多い。
そのため、スペインで宿泊する場合には必ずクレジットカードを用意しておこう。
使えない店
また、スペインでもクレジットカードを利用できない場所もある。
例えば、一部のタクシーや美術館の入場チケット、劇場などが当てはまる。
また、クレジットカードを利用できる店舗であっても5ユーロ以下の少額の支払いは受け付けていない場合も多い。
ICタイプ付きは重要
クレジットーカードでの支払いの際にサインを求められることもあるだろう。
その場合は、ローマ字ではなく日本語でサインを行うことをおすすめする。
また、日本では磁気タイプのクレジットカードであっても使用できることがあるもののスペインでは磁気カードを使用するリスクが高い。
磁気カードの場合は、暗証番号の入力が必要ないこともあり、スキミングに対するセキュリティは決して高くない。
そのため、ICカードタイプのクレジットカードを持っていくことによって、スキミングの対策になることに加え、セキュリティ性も向上することになる。
つまりICタイプのクレジットカードを持っていくことによって犯罪に巻き込まれる危険性を下げることができる。
キャッシングの利用方法と注意点
スペインではほとんどの場合、クレジットカードだけで支払いを済ませる事が可能だが、現金が必要となる場面も少なからず存在しており、そういった場合にはクレジットカードのキャッシング機能を使用して現地の通貨を入手する必要がある。
その場合は、クレジットカードの海外キャッシング機能を事前に設定しておくことで、ATMを利用して現地の通貨を借りることが可能だ。
スペインでキャッシングを行う際には、ATMの横に「Plus」と「Cirrus」のマークが記載されているものを選ぼう。
このマークの表示によって、どの国際ブランドが対応しているATMなのかを判別することができる。
ATMに「Plus」のマークがあればVisa系のクレジットカード、「Cirrus」とのマークがあれば「MasterCard」「JCB」系のクレジットカードが使用できる。
キャッシングの操作手順は、以下の通りだ
- クレジットカードをカード挿入窓口に挿入。
- 画面の指示に従い、クレジットカードの暗証番号(4桁)を入力。
- 引き出しボタン「Withdraw」を選択し、ボタンを押す。
- 希望の引き出し金額を入力。
日本国内で銀行のATMで操作する手順とそれほど大きな違いはない。
操作終了後は現地通貨がATMから排出され、カードも返却されることになる。
スペインではバルセロナやマドリードなどの場所では、ATMを探すことに苦労することはないだろう。
コルドバやメリダなどで過ごす場合は、バルセロナやマドリードなどで事前に現地の通貨を入手しておいた方が苦労することはないだろう。
ちなみに、スペインでのバスは5ユーロ札しか受けつけていないことにも注意が必要だ。
おすすめカード
三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友カード ゴールド(NL)
補償・サービス・ポイント還元率の3拍子揃った定番のゴールドカード
サービス、還元率、保険、サポート、電子マネーとの連携などクレジットカードの機能をバランスよく備えている。対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元となるのも魅力。
*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
年会費 | 5,500円(税込) ※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料 ※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。 |
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還元率 | 0.5~7% |
旅行傷害保険 | 国内・海外:最高2,000万円(利用付帯) |
Visaブランドとしては最も知名度が高いカードの一つ。国際ブランドがVisa・Mastercardであるため、世界中どこでも使用することが可能である。
インターネットからの申し込みで最短10秒のスピード発行が可能だ。
※即時発行ができない場合があります。
カード付帯の特典として、還元率の高いポイントアッププログラムや各種保険、電子マネー、家族カード、ETCカードなどクレジットカードとしての機能も非常に充実している。
国内外のケガや病気、携行品の破損や盗難を補償するだけでなく、購入したものが破損・盗難などの損害を受けた場合、ショッピング補償で最高300万円まで購入日から200日間補償できる。
海外旅行傷害保険は利用付帯で障害死亡・後遺障害が最高2,000万円(利用付帯)。また、海外賠償責任(免責なし)は最高2,500万円であり、事故にも対応可能だ。
券面に番号が印字さていないナンバーレスカードとなっており、海外での利用でもセキュリティが高い。タッチ決済対応で、国内では対象のコンビニ・飲食店では最大7%で利用できる。
エポスカード
エポスカード
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外:最高3,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica ※チャージによるポイント付与のみ |
国際ブランド |
年会費無料・入会金の無料のクレジットカード。丸井グループの子会社であるエポスカードが発行している。
最短即日発行が可能であり、海外出張や留学、出張などで急いでクレジットカードを用意したい場合でもすぐにカードを用意できる。
利用付帯ではあるが、最高3,000万円補償の海外旅行傷害保険が付帯。
傷害治療費用は200万円補償、疾病治療費用は270万円補償、海外賠償責任(免責なし)は最高3,000万円補償と手厚い内容となっている。
24時間日本語対応のサポートデスクも存在しており、いざというときに心強い。
国際ブランドがVisaなので、国内外で広く利用できる。海外に行く場合にはお勧めできるカードだと言えるだろう。
ちなみに、ゴールド・プラチナであれば空港のラウンジを使用できる。
楽天カード
楽天カード
楽天SPUで最大14倍還元。ポイントアップキャンペーンの多さも魅力
- 年会費無料、いつでも1%還元の高還元率
- 楽天市場なら常時3%還元
- ポイントアップキャンペーンを常時開催
- 楽天ペイなら1.5%還元
楽天経済圏の必須アイテム、カード所持だけで楽天グループの決済に+2倍される。海外保険も付帯。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド |
CMで非常に話題性が高く、年会費無料でありながら基本ポイント還元率1%の楽天グループのカード。
最大利用可能額は100万円。
カードを作る際に選択できる国際ブランドはVisa・Mastercard®・JCB・American Expressと種類が豊富。
海外旅行に行く場合は、世界的にシェア率が高いVisaかMastercard®を選択しよう。
海外旅行保険が付帯しているものの、自宅から空港までの交通費か海外旅行代金を楽天カードで支払う必要性がある。
海外傷害治療は最高200万円、海外賠償責任(免責なし)は最高2000万円だ。
事故にも対応しており、海外旅行保険は最高2,000万円が付帯することになる。
また、海外旅行中の病気やケガの治療費は200万円、携行品損害も20万円まで補償する。
海外緊急サービスには24時間受付の専用ダイヤルが設けられており、カードを紛失・盗難してしまった場合にも迅速な対応が可能だ。
ちなみに、JCBだけは連絡先が異なる点には注意が必要だ。
海外で紛失や盗難等によりクレジットカードが利用できない場合、海外滞在期間中だけ使用できる緊急再発行カードを現地で手配してもらえるサービスもある。
また、旅行の際にレンタカーを利用する場合、割引となるサービスもある為、レンタカーを考えている方は利用を検討してみよう
日常生活から海外旅行まで使用できる使い勝手のいいカードだ。
キャッシングにおすすめのカード
クレジットカードでほとんどの支払いが可能なスペインであっても、現金が必要となることがある。
その場合は、現地の通貨を手軽に入手できる方法としてキャッシングをおすすめする。
キャッシングを利用した場合、ATMから現金引き出しが可能になり、日本円を両替する必要がなくなるからだ。
仮に日本円からの変換などであれば、為替レートには差があり、その手数料の高さは10%までに達するものも多い。
スペインでキャッシングを行う場合は、セディナカードjiyu!daがおすすめだ。
セディナカードjiyu!daは、セディナが発行しているカードであり、国際ブランドとして、Mastercard®・Visa・JCBの中から選ぶことが可能。
また、特典として入会後30日以内にキャッシングを利用した場合、7日間はキャッシングの利息が発生しない。
通常通りキャッシングを利用した場合は、金額とは別に年利18%が発生するが、スペインの両替所や空港などの両替の手数料も決して安くはない。
そう考えると、両替を行うよりもクレジットカードを利用したキャッシングの方が手数料も低く、手間がかからないと言えるだろう。
ここでひとつ気をつけたいのが、セディナカードjiyu!daはリボ払い専用カードということ。
通常の返済方法はリボ払いになるが、「よゆう払い」で一括での繰り上げ返済で支払うことも可能だ。
つまり、帰国してすぐに借りた金額をすべて返すことができれば、借り入れ期間が短くなるのでその分、支払う金利も少なくなる。
リボ払いで一括返済のできないカードよりも使い勝手は優れていると言えるだろう。
Pay-easy(ペイジー)利用も可能なので、ネット上で繰り上げ返済を済ませば、わざわざ帰国してからキャッシングの料金を支払う必要もない。
注意点としては、繰上げ返済を選択した場合、カード利用明細が残らないということ。
また、ATMの操作は基本的には、英語で対応する必要性があり、暗証番号を忘れた場合は使用できない点にも注意が必要だ。
ちなみに、セディナカードjiyu!daには、海外旅行保険はないが(国内旅行はあり)、日本語で話せる海外デスクサービスがあり、現地でのチケットの手配などを現地対応で行うことができる。
カードの紛失・盗難に関しては、60日前までさかのぼって補償可能。
活躍できる場面は減点されるものの、海外でキャッシングを行うに当たっては、非常に使いやすいクレジットカードだと言えるだろう。
スペインでもクレジットカード払いを!
クレジットカードを使用することによってスペイン国内のほとんどの場所では、苦労せずに支払いを行うことが可能だと言える。
VisaやMastercard®であれば、問題なくクレジットカードのみで支払いを行える場合が多い。
しかし、海外でのクレジットカードの支払い方法は、日本での支払いのようにリボ払い・一括払いを自分で決められるわけではない。
また、キャッシングではセディナカードjiyu!da、ポイント還元ではオリコカード・ザ・ポイントなどそれぞれのカードの特徴踏まえたうえで利用する必要性がある。
そして、すべてのカードは日本国内においても非常に便利なカードであることから、自分の使いやすいカードを選択して作成しよう。