Amazonは17日、Amazonでクレジットカード決済をする際に「分割払い・リボ払い」ができるようになったと発表した。
対象ブランドはVisa、MasterCard、JCBの3ブランドで、国内発行のものに限られる。
分割払い・リボ払いの対象となるのは、Amazon.co.jpが販売・発送する商品だけでなく、Amazonマーケットプレイスで販売される商品も含まれる。
「Amazonマーケットプレイスで販売される商品」とは、具体的に以下の商品のことを指す。
- 出品者が販売してAmazon.co.jpが発送する商品
- 出品者が販売・発送する商品
事実上、ほとんどの商品に利用できると考えていいが、デジタルコンテンツを中心に下記の注文には利用できないので注意したい。
- デジタルコンテンツ(Kindleコンテンツ、デジタルミュージックなど)
- デジタルコンテンツの定期購入(Kindle Unlimited、Amazon Driveのストレージプランなど)
- Amazonプライム会費のお支払い
- Prime Nowご注文のお支払い
- Amazonフレッシュご注文のお支払い
- Prime Student年会費のお支払い
- Amazon Pay利用のお支払い
- 定期おトク便ご注文のお支払い
- 1-Clickを利用したご注文のお支払い
また、今回追加されたAmazonの分割払い・リボ払いを利用する際は以下の6点に注意したい。
- カート内の商品に37円未満の商品が1点でも含まれている場合は利用不可
- 注文金額がカードの限度額を上回っている場合は利用不可
- 分割払いで指定できる支払い回数は全カード共通で3, 5, 6, 10, 12, 15, 18, 20, 24回
- カードによっては、カード会社の規定により特定の分割回数が利用できない
- 手数料は各カードで定められた利率に準じ、Amazon側から手数料等が請求されることはない
- 確定した注文の支払いが完了する前にキャンセル・返品した場合、通常1〜3日程度でカード会社より返金される
なお、リボ払いを利用する際は、あらかじめカード側でリボ払い時の支払額を決定しておく必要がある。
月々の残高や分割払い・リボ払い手数料や支払額については、Amazonではなく利用しているクレジットカード会社に問い合わせよう。
高額商品が購入しやすくなった
今回、分割払い・リボ払いに対応したことで、ギフトをはじめとする高額商品を購入しやすくなった。
とはいえ、今までも三井住友VISAの「あとから分割」のようなサービスで、購入後に決済を分割払いにしてしまえば利用可能ではあった。
ただ、毎回手動で設定するのも面倒なので注文時に指定できる方が望ましいのは言うまでもない。
そういう意味では、今回の機能追加を待ち望んでいたユーザーも少なくはなかっただろう。
さらに、一括払いを利用しているユーザーにとっても、分割払いはお得な支払い方法なのだ。
なぜなら、2回払いまでなら金利手数料はかからない”のでキャッシュに余裕を持たせられるためだ。
余ったキャッシュを投資や貯蓄に回したり、ローンや借金の返済に充てたりすることで、生活に余裕も生まれてくる。
ただし、「ACマスターカード」のようなリボ払い専用カードでは、そもそも分割払い自体が利用できない。
手持ちのカードが分割払いに対応しているかどうかは、よく確認しておきたい。
1-Click注文や定期おトク便は非対応
注意点として、「1ーClick注文」や「定期おトク便」には非対応だ。
これらを普段使っているユーザーも少なくないと思うが、これらの注文では分割払い・リボ払いは設定できないので注意したい。
1ーClick注文の場合は、少々手間がかかるものの、手動注文にすれば分割払い・リボ払いにできる。
しかし、定期おトク便の場合は、定期を解除して手動で購入しなくてはならない。
そうすると、定期便の割引が適用されないのだ。
定期おトク便を利用している場合は、分割払いをあきらめるしかない。
楽天市場・Yahoo!ショッピングでは加盟店による
なお、競合ECサイトである「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」については、加盟店によって分割払い・リボ払いの利用可否が分かれている。
そのため、加盟店ごとに使えるかどうか確認しなくてはならず、その点でいえば一部を除く全商品で利用できるAmazonのほうが使い勝手はいいだろう。
ただし、楽天市場・Yahoo!ショッピング共に「ボーナス一括払い」(加盟店による)が使えるので、支払い手段の豊富さがある。
ボーナス一括払いを利用したい場合は、Yahoo!ショッピングや楽天市場の利用を検討してもいい。
今回の発表によりAmazonで分割払い・リボ払いが利用できるようになり、より手軽に買い物がしやすくなった。
うまく活用してキャッシュに余裕を持たせ、リボ払いに関しては利用しすぎにくれぐれも気をつけていきたい。
最終更新日:2022/04/15