Visaの世界旅行動向調査で、日本人が渡航前に最も重視する項目は「カードが使えること」だと明らかになった。約半数が挙げており、決済環境が旅行計画の鍵になっている。

渡航前に最重視するのは「カードが使えること」
ビザ・ワールドワイド・ジャパンが発表した「Global Travel Intentions 2026」によると、日本の回答者が旅行の出発前に重視する項目で最も多かったのは「カードが利用できること」で49%だった。次いで「決済の安全性」が33%で続く。支払い方法が、宿泊先や交通手段と並ぶ旅行前の重要な検討事項になっていることがうかがえる。
この傾向は、アジア太平洋地域全体と比べても際立っている。「カードが利用できること」を重視する割合は、地域全体では27%にとどまるのに対し、日本は49%と大きく上回った。「決済の安全性」は日本・地域全体ともに33%で並ぶ。
| 重視する項目 | 日本 | アジア太平洋全体 |
| カードが利用できること | 49% | 27% |
| 決済の安全性 | 33% | 33% |
日本の旅行者にとって、渡航先で手持ちのカードがそのまま使えるかどうかが、旅先での安心感に直結していると読み取れる。
行き先は近距離アジアが中心、トップは韓国
旅行先の傾向としては、近距離のアジアへの人気が高い。過去12か月では、日本の回答者の67%がアジア太平洋地域内へ渡航しており、ヨーロッパ(16%)や北米(13%)を大きく上回った。物価上昇や先行きの不透明さが続くなか、親しみやすさやアクセスの良さが選ばれる理由になっているとみられる。
具体的な行き先は、過去12か月・今後12か月ともに韓国がトップだった。
| 渡航先 | 過去12か月 | 今後12か月の予定 |
| 韓国 | 21% | 26% |
| 台湾 | 17% | 18% |
| 米国 | 12% | 12% |
| オーストラリア | 9% | 11% |
| 香港 | 4% | 8% |
なお、日本自体もアジア太平洋地域で最も人気の旅行先として支持を集めている。今後12か月の旅行先として28%が日本を希望しており、地域内でトップの人気を保っている。
約4割が旅行計画にAIを活用
旅行前の情報収集の手段として、AIの活用が広がっている点も特徴だ。日本の回答者のうち約4割(39%)が旅行先や旅行アイディアの検討にAIを利用し、30%が現地ツアーや体験の検索にAIを使っていた。旅行サイトやソーシャルメディアと並ぶ情報収集チャネルとして定着しつつある。
宿泊は事前予約、飲食や交通は現地で決める
旅行計画は以前より計画的になっている一方で、すべてを事前に固めるわけではない。日本の回答者では、宿泊施設を事前予約する人が約9割(88%)、体験やアクティビティを事前予約する人が約6割(60%)に上った。
その一方で、飲食に関する選択の73%、交通手段の64%は現地に到着してから決めているという。重要な要素は早めに確保しつつ、現地の状況に応じて柔軟に予定を調整する姿勢がうかがえる。こうした「現地で決める」部分が多いからこそ、その場でカードが使える決済環境の重要性が高まっているとも言える。
調査概要
本調査はVisaが20年以上にわたり実施している世界の旅行動向調査の最新版で、世界47,000人以上を対象にインターネット調査で行われた。うちアジア太平洋地域では17,000人以上、日本からは1,024人が回答している。調査時期は2026年1月から2月。
読者が旅行前に確認しておきたいこと
海外旅行を計画している人にとって、この調査結果は「渡航先でカードが問題なく使えるか」を事前に確認しておく重要性を示している。旅行先で主に使う予定のカードの国際ブランド(Visa・Mastercard・JCBなど)が現地で広く使えるか、タッチ決済に対応しているかをあらかじめ調べておくとよいだろう。あわせて、不正利用に備えて利用通知の設定や連絡先の控えを準備しておくと、旅先でも安心して決済できる環境を整えられる。















