株式会社ジェーシービーは、イタリアの決済事業者であるNexi Payments S.p.A.と提携し、ナポリを含むカンパニア州の公共交通機関でJCBのタッチ決済に対応した。地下鉄やケーブルカー、バスの改札機にカードやスマートフォンをかざすだけで乗車できるようになる。
ナポリ含むカンパニア州の公共交通に対応、Nexi Paymentsと提携
今回対応したのは、株式会社ジェーシービーの海外業務子会社である株式会社ジェーシービー・インターナショナルが、イタリアの決済事業者Nexi Payments S.p.A.と提携して実現したサービスである。対象となるのは、ナポリを含むイタリア・カンパニア州の公共交通の統合運賃・チケットシステムを管理する「Unico Campania」が運営する地下鉄、ケーブルカー、バスなどで、これらの交通機関でJCBのタッチ決済が使えるようになった。
改札機にタッチするだけで、事前の乗車券購入が不要に
利用方法はシンプルで、JCBのタッチ決済に対応したカード、またはJCBカードを設定したスマートフォンを改札機や端末にかざすだけで乗車が完了する。これまで必要だった乗車券の事前購入という手順を省けるのが最大のポイントで、券売機の操作に不慣れな旅行者でもスムーズに乗車できるようになる。
利用実績に応じた最適運賃を自動計算
このサービスでは、利用実績に応じて最適な運賃を自動で計算する仕組みも備わっている。乗車区間や乗り継ぎのたびに適切な運賃を自分で把握する必要がなく、安全かつ簡便な決済体験が提供される。現地の運賃体系に詳しくない海外からの旅行者にとっては、複雑な運賃表やゾーン制を意識せずに乗車できる点がメリットになりそうだ。
対面の販売窓口でもJCBカードで乗車券購入が可能に
改札でのタッチ決済だけでなく、現地の対面販売窓口においてもJCBカードでの乗車券購入が可能になった。タッチ決済に対応していない場面でも、これまでの現金払いに加えてJCBカードという選択肢が加わることになり、公共交通における決済手段全体の利便性が向上する形だ。
2024年のローマに続く拡大、カンパニア州内で順次展開へ
JCBとNexi Paymentsは、2024年5月にイタリア・ローマで同様の仕組みをすでに導入しており、今回のナポリ・カンパニア州への対応はその取り組みを拡大するものとなる。今後はカンパニア州内の各路線・サービスへ順次展開していく予定とされており、対応エリアはさらに広がる見込みだ。
JCBのタッチ決済とは

JCBのタッチ決済(JCBコンタクトレス)は、タッチ決済に対応したJCBカードや、JCBカードを設定したスマートフォンなどを対応端末にかざすだけで支払いが完了する非接触決済である。一定金額を超える支払いの場合は、通常のカード払いと同様にカードの挿入と暗証番号の入力等が必要になる。
海外旅行でJCBカードを使う人にとってのメリット
ナポリを含むイタリア旅行でJCBカードを持っている人にとっては、現地の交通系ICカードや紙の乗車券を別途用意しなくても、普段使っているカードやスマートフォンで公共交通に乗れる点がメリットになる。すでに2024年5月からローマでも同様の仕組みが導入されているため、ローマとナポリを含むカンパニア州をあわせて旅行するようなケースでは、移動のたびに現地の運賃体系を調べたり、券売機で言語の壁に悩んだりする手間を減らせそうだ。
ただし、手持ちのJCBカードがタッチ決済に対応しているかどうかは券種によって異なるため、渡航前にカード裏面のタッチ決済マークの有無を確認しておくとよいだろう。また、海外での利用となるため、通常のカード利用と同様に為替レートや海外事務手数料が発生する点も、あらかじめ念頭に置いておきたい。















