JCBとCPSが、スマホをかざすだけで支払えるNFCタグ決済サービスで、PayPayやd払いなど8種類のQRコード決済の取扱いを始める。専用端末が不要なため、これまで現金中心だった小さな売り場でも普段使いの決済アプリで支払えるようになる。
専用端末なしで8種のQRコード決済に対応
株式会社ジェーシービー(JCB)とキャナルペイメントサービス株式会社(CPS)は、NFCタグ決済サービスにおいて、CPS接続によるQRコード決済の取扱いを開始する。従来はApple PayとGoogle Payによるタッチ決済のみに対応していたが、今回の対応で普段使っているQRコード決済アプリでも支払えるようになる。
取扱いが始まるQRコード決済は次の8種類である。国内の主要サービスに加え、訪日客が使うAlipay+やWeChat Payも含まれる点が特徴だ。
- PayPay
- d払い
- au PAY
- 楽天ペイ
- メルペイ
- AEON Pay
- Alipay+
- WeChat Pay
NFCタグ決済とは、かざすと決済画面に飛ぶ仕組み
NFCタグ決済サービスは、店舗に設置されたNFCタグにお客が自分のスマートフォンをかざすことで、Webブラウザの決済画面へ遷移し、スマートフォン上で決済まで完了する仕組みである。NFC(近距離無線通信)に対応した非接触型のICタグを使うため、カメラを起動して焦点を合わせるQRコードの読み取りと違い、「かざすだけ」で決済に進める。
NFCタグは小型で電源が不要なため、設置場所を柔軟にレイアウトできる。決済端末の導入が難しかった移動型販売や催事場などにも、キャッシュレスを取り入れやすいのが利点だ。加盟店は専用の決済端末をそろえる必要がなく、複数のキャッシュレス決済手段をまとめて提供できる。
読者にとっての意味、小さな売り場でも普段のアプリが使える
利用者から見た最大の変化は、これまで現金しか使えなかったような場所でも、普段使いの決済アプリで支払える機会が増えることだ。イベント会場のブースやキッチンカー、期間限定のポップアップストアなどは、据え置き型の決済端末を置きにくく現金対応にとどまりがちだった。NFCタグならタグを貼るだけで設置できるため、こうした売り場にもキャッシュレスが広がると考えられる。
支払う側の操作も、タグにスマホをかざして表示された決済画面で使いたいサービスを選ぶだけと分かりやすい。QRコード決済のようにアプリを立ち上げてコードを読み取る手間が省ける場面もありそうだ。訪日客が使うAlipay+やWeChat Payにも対応するため、観光地の催事や物産展など、外国人客の多い売り場でも取りこぼしを減らせる可能性がある。
クレジットカードで使う場合の条件に注意
NFCタグ決済でクレジットカードを使って支払う場合は、Apple PayおよびGoogle Payに対応済みのカード会社が発行したカードのみが利用できる。手持ちのカードがモバイル決済に対応しているかどうかで使い勝手が変わるため、事前に確認しておきたい。
なお、CPSはコード決済のゲートウェイ機能を提供する事業者である。同社が提供するマルチ決済ゲートウェイシステム「PAYTREE」は国内外50種類以上のコード決済に対応し、189万店舗を超える加盟店の決済を処理している。今回のQRコード決済対応は、このゲートウェイを通じて実現される。
商標に関する注記
- Apple Pay
App Store、Apple Pay、Apple Watch、Face IDは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。 - Google Pay
Google、Android、Google Play、Google Pay は Google LLC の商標です。 - QRコードは株式会社デンソーウエーブの登録商標です。















