ANAアメックスの提携カード3種が2026年9月2日にリニューアルされる。新特典が加わる一方で、年会費の引き上げやサービス終了、保険の条件変更も同時に実施されるため、変わる点を整理しておきたい。
リニューアルは2026年9月2日、対象は提携カード3種
リニューアルの対象となるのは、ANAアメリカン・エキスプレス・カード、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの3種である。実施日は2026年9月2日(水)で、3種すべてのカードデザインが新しいものに刷新される。
デザイン変更はすべての券種に及ぶが、特典・サービスの拡充と年会費の改定はゴールド・カードとプレミアム・カードが対象となる。以下では、追加される特典と、負担が増える点や条件が変わる点を分けて見ていく。
ゴールドとプレミアムに3つの特典が加わる
ゴールド・カードとプレミアム・カードには、リニューアルにあわせて次の特典が追加される。マイルをためたい利用者や空港での過ごし方を重視する利用者にとってはプラスの変更となる。
利用ボーナスマイル
カードの利用に応じてボーナスマイルが付与される特典が加わる。マイルを積極的にためたい利用者にとっては、日常の支払いをこのカードに集約する動機になり得る。
羽田空港第2ターミナルのPOWER LOUNGE PREMIUM
羽田空港第2ターミナルの空港ラウンジ「POWER LOUNGE PREMIUM」を利用できるようになる。出発前の待ち時間を過ごせる場所が増える点は、国内線を利用する機会が多い人に向いた特典といえる。
ダイニング・キャッシュバック
対象の飲食店での利用に対してキャッシュバックが受けられるダイニング特典が追加される。外食での利用が多い人ほど恩恵を受けやすい特典である。
年会費は2026年11月21日以降の引き落とし分から改定
特典が拡充される一方で、ゴールド・カードとプレミアム・カードは年会費が改定される。今回の改定は引き上げにあたり、新しい年会費は2026年11月21日以降の引き落とし分から適用される。
具体的な改定後の金額は本記事では触れないが、年会費が上がること自体は決まっている。特典の追加分を使いこなせるかどうかで、実質的な負担感は人によって変わってくる。マイルや空港ラウンジ、ダイニングの特典を日常的に活用できる利用者ほど、増える年会費を回収しやすいと考えられる。
プレミアムの海外旅行傷害保険が利用付帯に変わる
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードでは、2026年11月1日から海外旅行傷害保険の付帯条件が変更される。これまではカードを持っているだけで補償される自動付帯だったが、変更後は旅行代金をカードで決済することが補償の条件となる。いわゆる利用付帯への変更である。
注意したいのは、補償の「金額」自体は変わらないという点だ。変わるのはあくまで補償を受けるための条件であり、旅行代金をこのカードで支払っていない場合は海外旅行傷害保険が適用されない可能性がある。海外渡航が多い利用者は、11月1日以降は旅行代金の決済方法に気を配りたい。
参考として、変更後も据え置かれる主な補償金額は次のとおりである(基本カード会員の金額。傷害死亡・後遺障害の括弧内は家族対象の金額)。
| 傷害死亡・後遺障害 | 1億円(1,000万円) |
| 傷害治療費用 | 1,000万円 |
| 疾病治療費用 | 1,000万円 |
| 賠償責任 | 5,000万円 |
| 救援者費用 | 1,000万円 |
| 乗継遅延等費用 | 最高3万円 |
| 手荷物遅延費用 | 最高3万円 |
| 手荷物紛失費用 | 最高6万円 |
ANA SKY コイン獲得サービスは終了
リニューアルにあわせて、「ANA SKY コイン獲得サービス」が終了する。これまでこのサービスを目当てにカードを使っていた利用者にとっては、リニューアルで失われる要素となる。
追加される特典とあわせて考えると、今回のリニューアルはサービスの中身が入れ替わる面がある。自分がよく使っていた特典が残るのか、なくなるのかを一度確認しておくとよいだろう。
良くなる点と負担が増える点を整理する
今回のリニューアルは、プラス面とマイナス面が同時に動く内容になっている。全体像を把握したうえで、自分にとっての損得を見極めたい。
- 良くなる点: 利用ボーナスマイル、羽田空港第2ターミナルのラウンジ利用、ダイニング・キャッシュバックが追加される(ゴールド・プレミアム対象)
- 負担が増える点: ゴールド・カードとプレミアム・カードの年会費が引き上げられる(2026年11月21日以降の引き落とし分から適用)
- 条件が厳しくなる点: プレミアム・カードの海外旅行傷害保険が自動付帯から利用付帯に変わる(2026年11月1日から。補償金額は据え置き)
- なくなる点: ANA SKY コイン獲得サービスが終了する
マイルや空港ラウンジ、ダイニングの特典を積極的に使う利用者にとっては、追加特典で年会費の上昇分を補いやすい。一方で、これまでANA SKY コインや自動付帯の海外旅行傷害保険を主な理由に保有していた利用者は、リニューアル後も条件に見合うかを改めて確認しておきたい。












