百貨店のマルイが発行するエポスカードは、年会費が永年無料でポイントも貯まりやすく、優待特典が多い人気のクレジットカードだ。
そんなエポスカードにはキャッシング枠があり、必要なときにその場で現金を引き出すことができるという特徴もある。
しかし、クレジットカードの利用はしたことがあっても、キャッシングを利用したことは無いという人も少なくないだろう。
エポスカードの実質年率は18.0%と、他社と比べても差はなく、またATMは提携銀行やセブン銀行も利用できるため、非常に便利だ。
そこで今回は、エポスカードのキャッシング利用に関して、基本情報からその具体的なやり方に関して解説していく。
キャッシング基本情報
まずはエポスカードのキャッシングについて、基本となる情報をおさらいしておこう。
キャッシングはいわばお金の前借りであるため、使える金額やルールなどは細かく設定されている。キャッシング利用前に基本情報をしっかり押さえておくことが、正しい使い方への第一歩だ。
実質年率は18.0%
エポスカードの実質年率は18.0%となっており、他のカード会社が提供するキャッシングサービスと差はない。
実質年率18.0%ということは、例えば10,000円を一年間借りた場合、10,000円×18.0%の1,800円が利息として出てくるということ。
しかし、これはあくまでも一年間丸々借りていればの話であり、基本的には借りていた日数に応じた日割り計算で利息が決まる。
つまり、早めに返せばそれだけ利息も安くなるということだ。
利息の求め方を式にすると、「借入額×18.0%×(返済するまでの日数÷365日)」となる。
上記の10,000円のキャッシングを例にすると、1週間で返済することができれば、利息はたったの34円で済む。
借入限度額は最大99万円
エポスカードのキャッシング利用枠は、最大で99万円までとなっている。
いくらまで借り入れできるかは、他のカードの利用状況や返済能力などを考慮して利用者一人ひとり個別に設定されるため、必ずしも全員が99万円のキャッシングができるわけではないということを覚えておこう。
ちなみに、エポスカードの場合は通常のキャッシングとしての限度額は50万円までとなっており、それ以上の利用枠を持とうとすると「プランニングコース」という返済プランが少し異なる形でキャッシングが行われるようになっている。
ただし、基本となる要素は同じなので、名前と返し方が少し変わるという認識さえ持っていれば問題ないだろう。
返済方法は一括払いかリボ払い
エポスカードでキャッシングをした際の返済方法は、一括払いかリボ払いのどちらかになる。
これは、借り入れのタイミングで選択することができる。
ただし、一括でキャッシングしたものを後でリボ払いへと変更することや、その逆にリボの残額をまとめて増額支払いすることも可能であるため、あまり悩む必要はないだろう。
一括払いを選択した場合、返済は通常のカード利用の際と同様、毎月の支払日に銀行口座から引き落としがされるようになる。
エポスカードの場合であれば、通常27日か4日が引き落とし日となっているため覚えておこう。
利息は申込日から口座引き落としまでの日数分で発生する。
対してリボ払いでは、借り入れ金額に応じて「新標準コース」と、先ほど紹介した「プランニングコース」のどちらかで返済をしていくことになる。
新標準コースでは、借入残高5万円毎に月々の支払いが5,000円、8,000円、10,000円と上昇していき、返済が進んで残高が減少するにつれ、支払い額も下がっていく仕組みだ。
プランニングコースでは、借入残高10万円毎に支払い額が12,000円、15,000円、18,000円と上昇していくという違いがあるが、基本となる仕組みは新標準コースと変わらない。
ただし、これらはあくまでも初期設定の状態であり、手続きを行えば毎月自分で指定した額を支払うコースに切り替えることも可能になっている。
利息しか支払っていない状態にならないよう最低返済額に多少の制限こそあるものの、5,000円か10,000円刻みで最高10万円まで自由に金額を設定できるため、覚えておくと良いだろう。
利用限度額の増額はネットから
利用限度額を増やしたい時や、キャッシング枠を新たに設けたいという時は、「エポスNet」というサイトから増枠審査の申し込みをすることができる。
審査は早ければ10分程度、長くても1週間程度あればメールで結果が届く。
満65歳以上の人は原則不可
キャッシングには年齢制限があり、満65歳以上の人は原則として融資を受けられないようになっているため注意しよう。
キャッシング利用方法
それではここからは具体的なキャッシングの利用方法について解説していこう。
エポスカードのキャッシング方法には、「ATMキャッシング」「Netキャッシング」「電話キャッシング」の3種類がある。
以下でそれぞれの方法について詳しく解説していく。
ATMキャッシング
一番オーソドックスなキャッシング方法と言えるのがこのATMキャッシングだろう。
専用のATMを使うことで、手数料無料でキャッシングをすることができる。
エポスカードのキャッシングができるATMはエポスATM・セブン銀行ATM・三菱東京UFJ等の提携銀行ATM・ゆうちょ銀行ATM・ロッピーの5種類だ。
ロッピーはローソン内に設置されているATMとは別物なので注意しよう。
Netキャッシング
キャッシング枠の増額の時に利用する「エポスNet」を用いることでもキャッシングを行うことができる。
こちらはATMと違い、PCやスマホから24時間キャッシングを申し込むことができ、最短数十秒で入金してもらうことができる。
さらにうれしいのは振込手数料がエポスカード負担ということだ。
万が一、口座残高が不足している場合でも便利に利用することができる。
電話キャッシング
PCやスマホが使えない場合、エポスカードに直接電話をし、キャッシングの申し込みをすることで入金してもらうこともできる。
ただしその際は、後日自宅へ利用内容のお知らせが届いてしまうため、内緒でキャッシングをしたい場合などは注意した方が良いだろう。
海外でもキャッシングは可能!
ATM手数料として110円(税込)、1万円を超える場合は220円(税込)の手数料こそかかるものの、エポスカードを持っていれば海外でもキャッシングを利用することができる。
ただしその際、前倒しで返済をしたい場合は国内のエポスATMかエポスカードセンターでしか対応ができないということを覚えておこう。
エポスカードを持っていない場合は…
エポスカードを持っていない場合は、改めてキャッシング枠を付けたエポスカードを申し込まなければ、残念ながらキャッシングを利用することはできない。
キャッシング枠を付けての審査は通常よりもやや厳しめになることも多いため、場合によってはカードを発行してもらえなかったり、ショッピング枠だけで発行されてしまうこともある。
そうならないためにも、普段から信用情報の扱いには十分に注意しておいて欲しい。
キャッシングを便利に活用しよう
キャッシング枠のついたエポスカードを持っていれば、スピーディーにキャッシングを行うことができ、日々の生活を非常に便利なものにすることができるだろう。
ATMは提携銀行やセブン銀行も利用できるため、日本全国使えないところがないと言っても過言ではない。
しかしその一方で、キャッシングとはあくまでもお金の前借りであり、利用の際には利息のことや返済計画なども同時に考えていかなければいけない。
便利だからといって無計画に使い過ぎてしまうことだけはくれぐれも注意してもらいたい。
分の中にしっかりとルールを決めて運用できれば、きっと日々の暮らしをもっと楽しいものにしてくれるはずだ。