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ANAアメックス9月刷新、ゴールド8800円プレミアム2万2000円値上げ

アメリカン・エキスプレスがANA提携カードをリニューアルする。デザイン一新に加え、ゴールドとプレミアムは年会費が上がり、スカイコイン獲得サービスは終了。海外旅行保険も自動付帯から利用付帯へ変わる。

3カードのデザインを9月2日に一新、値上げは上位2券種

アメリカン・エキスプレスは2026年8月19日、ANAアメリカン・エキスプレス提携カードのリニューアルを発表した。2026年9月2日より、ANAアメリカン・エキスプレス・カード(一般)、同ゴールド・カード、同プレミアム・カードの3券種でカードデザインを一新する。新デザインは「大空を切り拓く尾翼」をモチーフにしたものだという。

デザイン変更は3券種すべてが対象だが、年会費や特典の見直しが入るのはゴールドとプレミアムの2券種に限られる。一般カードはデザインが変わるだけで、年会費・特典に変更はない。スーパーフライヤーズ・ゴールド、スーパーフライヤーズ・プレミアムの各カードも、上位券種と同じ改定の対象となる。

ゴールドは年8800円、プレミアムは年2万2000円の値上げ

今回の改定でもっとも影響が大きいのが年会費の引き上げである。2026年9月2日以降の申込みから新年会費が適用され、既存会員は2026年11月21日以降の引き落とし分から新年会費に切り替わる。引き落としのタイミングは会員ごとに異なる。

新旧の年会費(税込)

券種 改定前 改定後 差額
ゴールド 基本カード 34,100円 42,900円 +8,800円
ゴールド 家族カード 17,050円 21,450円 +4,400円
プレミアム 基本カード 165,000円 187,000円 +22,000円
プレミアム 家族カード 4枚まで無料 4枚まで無料 変更なし

ゴールドの基本カードは年8,800円、プレミアムの基本カードは年2万2,000円の負担増となる。継続保有するなら、後述の新特典でこの上昇分をどこまで取り戻せるかが判断の軸になる。

追加される3つの新特典で値上げ分を取り戻せるか

値上げと引き換えに、ゴールドとプレミアムには9月2日から3つの特典が加わる。いずれも使いこなせるかどうかで価値が変わるため、自分の利用スタイルに当てはめて考えたい。

年間利用額に応じた利用ボーナスマイル

一定額以上のカード利用でボーナスマイルが進呈される。ゴールドは年間400万円(税込)以上の利用で15,000マイル、プレミアムは年間600万円(税込)以上の利用で30,000マイルが対象となる。年会費上昇分を意識するなら、この利用額基準に届くかどうかが一つの目安になる。基準に届かない使い方であれば、ボーナスマイルによる回収は見込みにくい。

羽田空港のPOWER LOUNGE PREMIUMが使える

羽田空港第2ターミナルの「POWER LOUNGE PREMIUM」を利用できるようになる。ANA便を羽田から使う機会が多い会員にとっては、出発前の待ち時間の使い勝手が上がる特典といえる。

ダイニング・キャッシュバック

対象レストランでの利用額に応じたキャッシュバックが受けられる。年間上限はゴールドが2万円、プレミアムが4万円。外食での利用が多ければ、ゴールドの値上げ幅である年8,800円を上限額の範囲内で補える計算になる。ただし上限までキャッシュバックを受けるには相応の対象利用が必要で、上限額がそのまま手元に戻るわけではない点に注意したい。

スカイコイン獲得サービスは終了、保険は利用付帯へ

新特典の一方で、縮小・変更されるサービスもある。改悪と受け取られやすい部分のため、継続を検討する会員は先に押さえておきたい。

スカイコイン獲得サービスが終了

ゴールドとプレミアムで提供されていたスカイコイン獲得サービスが終了する。ANAスカイコインをカード特典として貯めていた会員は、これまでと同じ使い方ができなくなる。

プレミアムの海外旅行傷害保険が自動付帯から利用付帯に

ANAアメックス・プレミアムの海外旅行傷害保険は、2026年11月1日より「自動付帯」から「利用付帯」へ変わる。これまではカードを持っているだけで補償の対象だったが、今後は旅行代金をカード決済することが補償の条件になる。対象となる旅行代金は、日本出入国のための公共交通乗用具のチケット代やパッケージ・ツアー料金である。

補償金額そのものに変更はない。主な補償内容は以下のとおり。

補償項目 金額
傷害死亡・後遺障害 1億円
傷害治療費用 1,000万円
疾病治療費用 1,000万円
賠償責任 5,000万円
救援者費用 1,000万円
乗継遅延/出航遅延/欠航/搭乗不能費用 1回最高3万円
受託手荷物遅延費用 1回最高3万円
受託手荷物紛失費用 1回最高6万円

金額は据え置きだが、旅行のたびに旅行代金をこのカードで決済しないと補償が受けられなくなる点は実用上の大きな変化だ。航空券やツアー代を別のカードで支払っている会員は、決済カードの見直しが必要になる。

値上げでもメリットが残る人、見直しを検討したい人

年間のカード利用額が大きく、ボーナスマイルの基準に届く会員や、羽田を起点にANA便へよく乗る会員、対象レストランでの外食が多い会員であれば、追加特典で値上げ分を吸収できる余地がある。一方、年会費の元を取れるほどカードを使っていない場合や、スカイコインを主目的にしていた会員、旅行代金を別カードで支払う習慣がある会員にとっては、負担増に見合うかを一度点検しておきたい改定といえる。

11月18日までリニューアル記念キャンペーンを実施

ANAアメックス提携カード会員限定の「リニューアル記念キャンペーン」が2026年11月18日まで実施されている。キャンペーン期間中に入会すれば応募が可能とされている。詳細な条件は公式の案内で確認したうえで、今回の年会費・特典改定と合わせて検討するとよいだろう。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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