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UPSIDERとバクラクビジネスカードを比較、法人カードはどちらを選ぶべきか

UPSIDERカードとバクラクビジネスカードは、どちらもスタートアップ・中小企業を中心に導入が広がる年会費無料の法人カードだ。名前は似た文脈で語られるが、設計思想はかなり異なる。

本記事では限度額・還元率とコスト・経費精算/会計連携・付帯機能の4つの視点で両者を比較し、どんな会社がどちらを選ぶべきかを整理する。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています。本記事は2026年7月20日現在の内容です。

UPSIDERとバクラクビジネスカードはどちらもスタートアップ発の法人カード

まず前提として、両カードは「銀行系・信販系の伝統的な法人カード」とは異なる、フィンテック企業発の新しいタイプの法人カードだ。

ただし力点の置き方が違う。UPSIDERは決済枠(限度額)の大きさとカード発行の自由度、バクラクは経費精算・請求書処理まで含めたバックオフィス全体の効率化に軸足を置いている。

UPSIDERカードは最大10億円の限度額が強みの「上場のための法人カード」

UPSIDERカードは株式会社UPSIDERが提供する法人専用カードで、対象は法人のみだ。個人事業主・フリーランスは申し込めず、登録には会社ドメインのメールアドレスが必要となる。

年会費・発行手数料・月額利用料はいずれも無料で、2023年4月に月額基本料が完全無料化された。国際ブランドはVisaのみだ。

最大の特徴はAIを活用した与信モデルで、利用限度額は最大10億円とされている。広告費やクラウド利用料など、月々の決済額が大きい成長企業を主なターゲットにしている。

カードはリアルカード・バーチャルカード・オンデマンドカードの3種類を枚数無制限で発行でき、カードごとに利用先や上限額を設定できる。従業員や用途ごとにカードを分けたい会社には使い勝手がよい。

会計面ではfreee会計・マネーフォワードとの連携に対応し、仕訳や証憑の同期が可能だ。支払いサイクルは月末締め・翌月20日口座振替となっている。

UPSIDERカード単体の詳細は、以下の記事で解説している。

バクラクビジネスカードは経費精算とセットで使う設計

バクラクビジネスカードは、経費精算・請求書処理SaaS「バクラク」シリーズを展開する株式会社LayerXが提供する法人カードだ。年会費は無料とされている。

特徴は、カード決済とAIを活用した経費精算の自動化が一体になっている点だ。レシートを撮影すると仕訳が自動作成されるなど、「カードで払って終わり」ではなく、その後の経理処理までを自動化する思想で作られている。

バクラク経費精算・バクラク請求書受取といった同シリーズの他プロダクトと組み合わせることで、支払いから仕訳・証憑管理までを1つの流れで運用できる。

与信は企業ごとの個別審査で、5億円以上の利用枠を設定した実績が公表されている。こちらも決済額の大きい企業に対応できる設計だ。

年会費・限度額・還元率を一覧表で比較

主要なスペックを表で比較する。数値は2026年7月20日時点の公表情報に基づくもので、条件により変わる場合がある。

比較項目 UPSIDERカード バクラクビジネスカード
年会費 無料(発行手数料・月額利用料も無料) 無料(リアルカードは発行手数料の記載あり)
利用限度額 最大10億円(AI与信) 個別与信(5億円以上の設定実績あり)
還元率 1.0%(Google広告・Yahoo!広告は最大1.5%) キャッシュバック型で基本1.0%、条件により最大1.5%とされている
還元の受け取り方 ポイントを翌月請求から自動差引(有効期限は付与から半年) 利用額の一定割合を請求額から差し引くキャッシュバック
国際ブランド Visaのみ Visa
カード発行 リアル・バーチャル・オンデマンドを無制限発行 追加カードを枚数制限なく発行可能とされている
ETCカード 発行不可 発行可能とされている
旅行傷害保険 なし 付帯の案内は確認できない
外貨決済手数料 2.2%(税込) 公式の条件を要確認
経費精算・会計連携 freee会計・マネーフォワード連携 バクラク経費精算・請求書受取と一体運用
申込対象 法人のみ(会社ドメインのメール必須) 法人向け

こうして並べると、基本スペックはかなり近い。差が出るのは限度額の公表上限・還元の条件・経理まわりの設計・付帯機能の4点だ。

4つの視点で見るUPSIDERとバクラクの違い

比較表の要点を、判断に直結する4つの視点で掘り下げる。

利用限度額は最大10億円のUPSIDERが公表値で上回る

公表されている上限額で見ると、UPSIDERの最大10億円が上回る。広告費・仕入れ・クラウド費用などで月間数千万円以上を決済する企業にとっては、この枠の大きさが選定理由になりうる。

一方のバクラクも個別与信で5億円以上の設定実績を公表しており、多くの中小企業にとっては十分すぎる水準だ。実際に付く枠は両カードとも審査次第のため、「公表上限の差」がそのまま「自社に付く枠の差」になるわけではない点は押さえておきたい。

なおUPSIDERには、審査なしで最短1営業日から使える保証金プランもある。設立直後で与信実績がない会社の入り口として使える選択肢だ。

還元率は基本1.0%で同水準、差がつくのは広告費と外貨決済

基本の還元率はどちらも1.0%で並ぶ。差がつくのは条件付きの上乗せと、還元を目減りさせるコストの方だ。

UPSIDERはGoogle広告・Yahoo!広告の決済で最大1.5%まで還元率が上がる。広告費が支出の大きな割合を占める企業ほど有利になる設計だ。

ただしUPSIDERのポイントには付与から半年という有効期限がある。翌月請求から自動で差し引かれる仕組みのため失効しにくいが、利用が止まると使い切れない可能性はある。

バクラクはポイントではなくキャッシュバック型で、基本1.0%、条件により最大1.5%とされている。上乗せの条件は時期により変わる可能性があるため、申込前に公式の最新条件を確認したい。

コスト面では、UPSIDERの外貨決済手数料が2.2%(税込)である点に注意が必要だ。海外SaaSの支払いなど外貨決済が多い会社では、1.0%の還元を手数料が上回り、実質マイナスになる場合がある。

経費精算・会計連携はバクラク一体型かUPSIDER外部連携かの違い

経理まわりの設計は、両カードの思想の違いが最も出る部分だ。

バクラクは自社の経費精算・請求書処理プロダクトとカードが一体で動く。レシート撮影からの仕訳自動作成を含め、経費精算のワークフローごと刷新したい会社にはバクラクの一体運用が向く。

UPSIDERはfreee会計・マネーフォワードという外部の会計ソフトと連携する方式だ。すでにこれらのソフトで経理体制ができている会社なら、既存の仕組みを変えずにカードだけ差し替えられる。

つまり「経理の仕組みをこれから作る・作り直すならバクラク、今の会計ソフトを活かすならUPSIDER」という整理ができる。

ETC・保険・Apple Payなど付帯機能はどちらも割り切りがある

伝統的な法人カードと比べると、両カードとも付帯機能は割り切った設計だ。特にUPSIDERは弱点がはっきりしている。

UPSIDERはETCカードを発行できず、旅行傷害保険も付帯しない。国際ブランドはVisaのみで、2026年7月時点でApple Payにも対応していない。社用車の高速道路利用や出張が多い会社は、別のカードで補う前提になる。

バクラクはETCカードを発行できるとされており、車両利用が多い会社にはこの点が効いてくる。一方でリアルカードの発行に手数料がかかるという情報があり、旅行傷害保険についても手厚い案内は確認できない。

出張時の保険や空港ラウンジといった従来型の特典を重視するなら、両カードとも主目的からは外れる。その場合は銀行系・信販系の法人カードとの併用を検討したい。

UPSIDERが向いている企業、バクラクが向いている企業

ここまでの違いを踏まえ、それぞれが向いているケースを対で示す。

広告費など大きな決済枠が必要ならUPSIDER

  • 広告費・クラウド費用などで月間の決済額が大きく、限度額の上限を重視する
  • Google広告・Yahoo!広告の支出が多く、最大1.5%の還元を活かせる
  • freee会計・マネーフォワードで既に経理体制ができている
  • 部署・用途ごとにバーチャルカードを大量に発行して管理したい
  • 設立直後などで、保証金プランという審査なしの入り口も選択肢にしたい

経費精算のペーパーレス化まで進めたいならバクラク

  • カード導入と同時に、経費精算・請求書処理のワークフローを刷新したい
  • レシート処理や仕訳作成など、経理担当の作業時間を減らすことが最優先
  • バクラクシリーズを既に使っている、または導入を検討している
  • 社用車の利用があり、ETCカードを同じカードでまとめたい

どちらか一方が全面的に優れているわけではなく、「決済枠と発行自由度のUPSIDER、経理効率化のバクラク」という軸で自社の課題に照らすのが実態に合った選び方だ。

UPSIDERとバクラクの比較でよくある質問

最後に、両カードを比較する際によくある疑問に答える。

個人事業主やフリーランスでも作れるのか

UPSIDERカードは法人専用で、個人事業主・フリーランスは申し込めない。登録に会社ドメインのメールアドレスが必要な点もハードルになる。

バクラクビジネスカードも法人向けのサービスとして提供されている。個人事業主は、そもそも両カードの主な対象ではないと考えた方がよい。

2枚を併用することはできるのか

両カードは競合サービスだが、1社で両方を契約すること自体は可能だ。実際、広告決済はUPSIDER、経費精算がからむ支出はバクラクといった使い分けも考えられる。

ただし管理画面や締め日が分かれると経理の手間は増える。まずは主力を1枚に決め、足りない部分を補う形が現実的だ。

設立直後で審査が不安な場合はどちらを選ぶべきか

UPSIDERには審査なし・最短1営業日で使える保証金プランがあり、与信実績のない設立直後の会社でも導入しやすい。

バクラクも独自の個別与信を採用しているが、審査の通りやすさは公表されていない。審査面の不安が大きい場合は、保証金プランという明確な逃げ道があるUPSIDERの方が検討しやすいだろう。

決済枠のUPSIDER、経理効率化のバクラクという軸で選ぶ

UPSIDERカードとバクラクビジネスカードは、年会費無料・高水準の与信・基本還元率1.0%と共通点が多い。だが設計思想は「決済枠と発行自由度のUPSIDER」「経費精算まで含めた効率化のバクラク」と明確に分かれる。

限度額と広告費の還元を重視し、既存の会計ソフトを活かしたいならUPSIDERが合う。経理のワークフローごと刷新したい、ETCカードも必要という会社ならバクラクが合う。

UPSIDERのETC不可・保険なし・外貨手数料2.2%、バクラクのリアルカード発行手数料など、それぞれの割り切りポイントも忘れずに確認したうえで選びたい。

UPSIDERカードの評判やデメリットは、以下の記事でさらに詳しく解説している。

<<UPSIDERカードの詳細・申し込みはこちら>>

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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