メルコインは2026年8月31日、メルカリの暗号資産取引サービスでソラナ(SOL)の取り扱いを新たに始めた。売上金で1円から買える手軽さがある反面、取引コストや価格変動、利用条件には押さえておきたい点がある。
メルカリの売上金でソラナ(SOL)を1円から買えるようになった
株式会社メルカリの子会社である株式会社メルコインは、2026年8月31日(月)より、メルカリの暗号資産取引サービスでコインチェックが取り扱う暗号資産「ソラナ(SOL)」の取引を開始した。
読者にとっての要点はシンプルだ。メルカリで不用品を売って得た売上金(メルペイ残高)を使い、ソラナ(SOL)を1円単位で買えるようになった。数万円分をまとめて用意しなくても、手元の売上金で少額から試せるため、暗号資産を触ったことがない人でも始めやすい。
ソラナ(SOL)は、Solanaというブロックチェーンプラットフォームのネイティブトークンである。Solanaは分散型アプリ(DApps)向けに設計された高性能なブロックチェーンとして知られる。ただし、こうした特徴はあくまで技術的な位置づけであり、価格が上がることを保証するものではない。
コインチェックを相手方とする「連携口座」の仕組み
今回の取引は、メルカリアプリだけで完結するように見えるが、実際にはメルコインとコインチェックの2社が関わる仕組みになっている。
具体的には、メルコインが媒介し、コインチェックを取引の相手方とする暗号資産取引(連携口座サービス)としてSOLが提供される。利用するには、まずメルコインの暗号資産取引口座を保有したうえで、メルカリアプリを通じてコインチェックの連携口座を申し込む必要がある。
メルコインは2026年6月から、メルカリアプリ上でコインチェック連携口座の開設と、同社が扱う計12銘柄の取引に対応してきた。今回のSOLはその取扱銘柄への追加という位置づけになる。
すでにコインチェック口座がある人は使えない、審査・年齢制限にも注意
手軽に見える一方で、利用できる人には条件がある。申し込む前に確認しておきたい。
- すでにコインチェックの口座を開設済みの場合、今回の連携口座は申し込めない
- 利用にあたっては審査がある
- 18歳未満・75歳以上は利用できない
- 日本非居住者は利用できない
とくに、コインチェックの口座をすでに持っている人はメルカリ経由の連携口座を申し込めない点は見落としやすい。既存ユーザーが「メルカリからも使ってみよう」と考えても対象外になる可能性があるため、自分が該当しないか事前に確かめておきたい。
売買手数料は無料でも、スプレッドという実質コストがある
コスト面では、注意しておきたいポイントがある。暗号資産の売買手数料そのものは無料だが、実際にはスプレッドと呼ばれる取引コストが存在する。
スプレッドは買う価格と売る価格の差のことで、提示される価格にはこのスプレッドが含まれている。つまり「手数料無料」であっても、買った瞬間に売り価格との差の分だけ実質的なコストを負担している状態になる。1円から始められる手軽さと合わせて、こうした見えにくいコストがある点も理解しておきたい。
累計400万口座、利用者の約9割が暗号資産の未経験層
メルコインは2023年3月に暗号資産取引サービスを開始し、約3年で累計口座開設数が400万口座を突破した(2026年3月末時点)。同社によると、利用者の約9割が暗号資産取引の未経験層だという。
この数字は、メルカリの売上金を入り口にした「少額から始められる手軽さ」が、これまで暗号資産に縁のなかった層を取り込んできたことをうかがわせる。一方で、初めて触れる人が多いからこそ、価格変動リスクや前述のスプレッドを理解しないまま取引を始めてしまう懸念もある。暗号資産は価格が大きく上下する可能性があり、投じた金額を下回ることもある。余裕資金の範囲で少額から試すなど、無理のない使い方を心がけたい。
9月1日から記念キャンペーン、初回購入で200円分のポイント
SOL取扱開始を記念したキャンペーンも実施される。期間は2026年9月1日(火)12:00から9月14日(月)12:00まで。
キャンペーンページの「P200をもらう」ボタンを押したうえで、対象期間中にSOLを初めて購入すると、200円分のメルカリポイントがプレゼントされる。少額から試してみたい人にとっては、実質的な取引コストの一部を補える後押しになる。ただしポイント目当てで無理に購入するのではなく、あくまで自分が納得できる範囲で判断したい。














