旧・住信SBIネット銀行のドコモSMTBネット銀行が、2026年8月20日から銀行口座とdアカウントの連携を開始した。銀行取引に応じてdポイントがたまり、条件を満たせばd払い・dカードの還元率アップやdカード年会費相当分の還元も受けられる。

住信SBIネット銀行から改称し、ドコモ経済圏に組み込まれる
今回の発表の背景にあるのは、銀行そのものの立ち位置の変化である。かつての住信SBIネット銀行はドコモSMTBネット銀行へと社名を変え、NTTドコモのサービス群と連携する銀行へと軸足を移した。今回のdアカウント連携開始は、その方向性を利用者が実際に体感できる最初の大きな一歩といえる。
利用者にとって見逃せないのは、これまで銀行の利用実績に応じてたまっていたスマプロポイントが、dアカウント連携後はdポイントの付与に切り替わる点だ。すでに獲得・保有していたスマプロポイントもすべてdポイントに切り替わる。普段d払いやdカードを使っている人にとっては、銀行でためたポイントを日常の買い物にそのまま回しやすくなる一方、これまでスマプロポイントを別の使い道で活用していた人は、使い先がドコモ経済圏を中心とする形に変わることを意識しておきたい。
なお、dアカウント連携はあくまで任意であり、連携しなくても銀行サービスはこれまで通り利用できる。連携するかどうかは、自分がdポイントやドコモのサービスをどれだけ使うかで判断すればよい。
銀行取引に応じてdポイントがたまる
dアカウント連携とは、預金口座とdアカウントを紐づけること。連携すると、銀行サービスやドコモサービスの利用に応じて特典を受け取り、dポイントをためられるようになる。
給与受取や口座振替、デビット利用が対象
dポイントがたまる対象となるのは、給与受取や年金受取、口座振替などの銀行取引だ。これらの実績に応じてdポイントが進呈される。さらに、商品・サービスの利用状況に応じてATM手数料や振込手数料の無料回数などの優遇が受けられる「スマートプログラム」のランクに連動した還元率により、デビットカードの利用でもdポイントがたまる。日々の入出金や支払いといった、意識せず行っている取引がそのままポイントの獲得機会になる形だ。
たまったdポイントはd払いなどで使える
付与されたdポイントは、d払いをはじめとする各種サービスの支払いに利用できる。銀行でためたポイントをコンビニやネットショッピングの支払いに回せるため、使い道に困りにくいのは利点だ。ただし注意点として、付与されたdポイントはドコモSMTBネット銀行が発行するデビットカードでの支払いには利用できない。銀行でためたポイントを同じ銀行のデビットで使う、という循環はできない点は把握しておきたい。
d払い・dカードの還元率は条件付きで上がる
ドコモのサービスを合わせて使う人向けの特典も用意されている。代表口座をdカードの引落口座に設定し、所定の条件を満たすと、d払い・dカードのポイント還元率が初年度最大3.0%になる。さらに、マネックス証券の所定の条件を達成すると、そこに最大1.5%が上乗せされる。
ここで重要なのは、いずれも「最大」かつ「所定の条件」を満たした場合の数値である点だ。誰でも自動的にこの還元率になるわけではなく、口座設定や利用状況、証券口座での条件達成など複数の要件が絡む。初年度という期間の限定もあるため、実際に自分がどの還元率に該当するのかは、条件を一つずつ確認したうえで見積もる必要がある。日常的にd払い・dカードで支払い、証券口座も活用している人ほど、上乗せの恩恵を受けやすい設計といえる。
dカードの年会費相当をdポイントで還元
dカードを持っている人には、年会費の負担を実質的に軽くする特典もある。預金残高などの所定の条件を満たすと、最大でdカードの年会費全額相当分のdポイントが進呈される。dカードには年会費が無料の券種と有料の券種があるため、GOLDなど年会費のかかるカードを使っている人にとっては、条件次第で年会費のコストをポイントで取り戻せる可能性がある。こちらも「最大」「所定の条件」が前提となるため、自分の預金残高や利用状況が条件に届くかどうかがポイントになる。
対象支店と「ドコモの銀行 誕生祭」キャンペーン
dアカウント連携の対象となるのは、フルーツ・スイーツ・海の生き物の名前がついた支店(イチゴ支店ほか)だ。BaaS提携の口座や法人口座は対象外となる。自分の口座がどの支店に属しているかで、今回の特典を受けられるかが変わるため、まず支店名を確認するとよい。
あわせて、2026年8月3日からは「ドコモの銀行 誕生祭」キャンペーンが開催中だ。キャンペーンの特典を受け取るにはdアカウント連携が必要となる。連携を検討している人は、キャンペーン期間中に手続きを済ませておくことで、通常の特典に加えてキャンペーン分も取りこぼしにくくなる。
どんな人に向いているか
今回の連携は、普段からd払い・dカード・dポイントを使い、ドコモのサービスを生活の中心に据えている人ほど恩恵が大きい。給与受取や口座振替をこの銀行に集約すれば、日常の取引がそのままdポイントの獲得につながり、証券口座やdカードの利用と組み合わせることで還元率の上乗せも狙える。
一方で、ドコモ経済圏をあまり使わない人や、スマプロポイントを別の形で活用してきた人にとっては、ポイントの使い先が変わる点をどう捉えるかが判断の分かれ目になる。連携は任意であり、しなくても銀行サービスは使えるため、自分のポイントの使い方と照らして、連携するメリットが上回るかを見極めたい。還元率や特典はいずれも条件付きの数値であるため、申し込み前に自分が満たせる条件を具体的に確認しておくことをおすすめする。















