クレジットカードは安定した収入のある人をターゲットにしているため、主婦は審査に通りづらいと思われがちである。
しかし、最近は収入の有無に関わらず、主婦でも審査に通りやすいクレジットカードが増えてきている。
本記事では、主婦がクレジットカードの審査に通りやすくするためのポイントや対策を解説する。
自分専用のクレジットカードを作りたいと考えている方や、審査に通るための対策を万全にしておきたい方は、ぜひ参考にしていただきたい。
目次
主婦向け!審査に通りやすくするための5つのポイント
クレジットカードがあれば、ポイントを貯めながらお得に買い物ができたり、手持ちの現金がなくても購入できたりとなにかと便利なもの。
食料や日用品などを購入する機会の多い主婦にとっても、大変ありがたいアイテムである。
しかし、自分専用のクレジットカードを発行する場合は審査に通る必要がある。
審査に通りやすくするためにも、次のポイントをおさえて申し込むようにしよう。
1.専業主婦でも申し込めるカードを発行する
クレジットカードの中には、収入のない専業主婦でも申し込めるカードがある。特に女性をターゲットにしているクレジットカードは、専業主婦でも審査に通る可能性が高い。
この理由は単純で、主婦は配偶者が生活を維持してくれているため、クレジットカードを発行しても利用金額をしっかり支払ってくれる見込みがあるからだ。
申し込み対象に専業主婦が含まれているクレジットカードであれば、審査に通る可能性は高いと言えるだろう。
2.配偶者の信用度・クレジットヒストリーに注意する
専業主婦の場合は、基本的に配偶者がクレジットカードの審査対象となる。
そのため、配偶者の信用度が審査基準を満たしていなかったり、クレジットヒストリー(クレジット利用履歴 通称「クレヒス」)に問題があったりした場合は、審査に通らない可能性が高くなる。
カード会社は通常、勤続年数や居住年数などから信用度を審査している。
配偶者の転職回数が多かったり、頻繁に引っ越しをしていたりする場合は信用度が低くなっている可能性が高い。
残念ながら具体的な対策はないのだが、配偶者が転職・引っ越しした直後はできるだけクレジットカードの申し込みを避けるとよいだろう。
また、配偶者が過去にクレジットカードやカードローンの返済しておらず、ブラックリスト状態になっている場合も注意が必要だ。
奨学金の返済で延滞・滞納しているケースや、自己破産・債務整理の経験があるケースでも審査は厳しくなってしまう。
これらの金融事故情報は、一定期間が過ぎるとクレジットヒストリーから削除される。
登録されている個人信用機関によって異なるが、一般的に5~10年程度でブラックリストは解除されるようだ。
配偶者のクレジットヒストリーがブラックかどうかを調べるためには、個人信用機関に蓄積されている信用情報を開示するという手がある。
1,000円程度でインターネットから開示請求もできるので、どうしても審査に通らない理由を知りたい場合は試してみてもよいだろう。
3.自分のクレジットヒストリーに注意する
過去に自分名義のクレジットカードを発行していた場合は、その時代のクレジットヒストリーも審査対象となる。
過去にクレジットカードやローンの返済を著しく遅延してしまった場合は、審査基準が厳しくなってしまう可能性が高い。
配偶者の信用度やクレジットヒストリーに問題がないのに審査に落ちてしまった場合は、自分のクレジットヒストリーが影響しているのかもしれない。
4.同時に複数枚申し込まない
短期間に複数のクレジットカードに申し込むと「多重申し込み」と呼ばれる状態になり、審査に落ちてしまう可能性が高くなるので注意しなければならない。
一般的に、1か月以内に3社以上のクレジットカードに申し込むと審査に落ちてしまう可能性が高くなるようだ。
というのも、過去にクレジットカードの現金化など不正利用が横行したことから、最近は複数申し込みの取り締まりが厳しくなっている。
不正利用の意図はなく、審査に通るか不安で念のため複数枚申し込んだ場合でも、同様に多重申し込みと判断されてしまう。
多重申し込み状態だと、配偶者の信用度に問題がなくても審査落ちしてしまう可能性は高い。
なお、クレジットカードの申し込み履歴は、個人信用機関に半年間は掲載されることになる。
誤って多重申し込み状態になってしまった場合は、6か月後に再度申し込むようにしよう。
5.キャッシング枠を0円にする
お金に困った場合に備えて、カードキャッシング枠を多めに設定した場合も審査は厳しくなる。
収入のない専業主婦の場合は、キャッシング枠を0円にして申し込むのが審査通過の近道となる。
なお、クレジットカードを複数枚持っている場合、キャッシング枠の総額が年収の1/3以上になると総量規制という法律に触れてしまい、審査に落ちてしまうので注意が必要だ。
主婦におすすめのクレジットカード
楽天カード
特徴
永年年会費無料で、ポイント還元率が1%とお得で使いやすい楽天カード。審査も通りやすく、専業主婦や学生にも人気の一枚だ。
VISA、Mastercard、JCBといった主要ブランドから選択できるので、どこでも便利にカードを利用することができる。
通常の買い物では100円使うごとに1ポイントが貯まり、楽天市場では3~12%ものポイント還元率になる。
公共料金や携帯電話料金、税金などもポイントの対象になるので、無駄なく効率的に貯められるのも魅力。
貯めたポイントは、楽天市場では1ポイントあたり1円で利用できるので、ネットショッピングをよく利用する方にとっては嬉しいサービスだろう。
カードデザインも、お買い物パンダやディズニーキャラクターがデザインされたものなど、好みの一枚を選ぶことができる。
楽天カード
楽天SPUで最大14倍還元。ポイントアップキャンペーンの多さも魅力
- 年会費無料、いつでも1%還元の高還元率
- 楽天市場なら常時3%還元
- ポイントアップキャンペーンを常時開催
- 楽天ペイなら1.5%還元
楽天経済圏の必須アイテム、カード所持だけで楽天グループの決済に+2倍される。海外保険も付帯。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド |
JCB CARD W plus L
特徴
JCB CARD W plus LはJCBオリジナルシリーズとして8年ぶりに新登場した、ジェーシービーのプロパーカードの一つである。
JCBオリジナルシリーズの中でもポイント還元率に特にフォーカスをあてた内容となっている。
さらに、女性向けサービスであるLINDAリーグサービスの対象となっており、会員限定の豪華プレゼントや参加企業からの優待など、女性に特化したサービスが利用可能。
また、「お守リンダ」では、選べる保険も利用可能となっている。
JCB CARD Wに女性向けのサービスが加わっただけなので、女性の方はこちらを利用して欲しい。
申込みはWEB限定で、39歳までとなっている。
JCB CARD W plus L
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
審査に落ちてしまった場合の奥の手
クレジットカードを発行したいのに審査に落ちてしまった場合は、次の手法を試してみることをおすすめする。
家族カードを発行する
家族カードとは、生計を同一にする配偶者や親・子に発行できるクレジットカードのこと。
配偶者がすでにクレジットカードを保有している場合は、家族カードとして自分専用のカードを発行するとよい。
審査はカード会員である配偶者が対象となるので、よほどのことがない限り審査にも通るだろう。
かつて、自分のクレジットヒストリーが問題で審査に落ちてしまった場合にも有効である。
なお家族カードを発行すると、すべてのカードの利用明細をまとめて送られてくることになる。
何にどれだけの金額を使用したかが配偶者に知られることにストレスを感じる人もいるので、その点は気を付けてほしい。
また、家族カードは自分のカード利用履歴(クレジットヒストリー)を残すことができない。
将来自分専用のクレジットカードを発行する際に、信用情報が蓄積されず有利に働かなくなってしまう点も注意しておこう。
デビットカードを発行する
デビットカードとは、審査不要で発行できるカードのこと。クレジットカードとの違いは支払方法にある。
クレジットカードは利用金額が翌月に引き落とされるが、デビットカードは利用した直後に銀行口座から代金が引きとされる仕組みである。
クレジットカードと同様、ネットショッピングの決済にも利用できるので安心だ。
また、利用した金額がすぐに口座に反映されるため、使い過ぎてしまう心配もない。
しかし、デビットカードを利用する際にはいくつか注意が必要になる。
まず、携帯電話や高速道路、ガソリンスタンド、プロバイダーの料金支払いに対応していない。
これらの料金は口座から直接引き落としたり、現金で支払ったりすることで対応しよう。
次に、家族カードと同様にクレジットヒストリーが残らないので、信用を積み上げることができない。
そして、銀行口座が残高不足だとデビットカードで支払うことが不可能になる。
これらの点に注意しておけば、クレジットカードのように便利に利用できる優れものなので、一枚持っておいて損はないだろう。
主婦でもクレジットカードは発行できる!
以下のポイントさえおさえておけば、主婦でも問題なくクレジットカードを発行することができる。
専業主婦でも申し込めるカードを発行する
配偶者の信用度・クレジットヒストリーに注意する
自分のクレジットヒストリーに注意する
同時に複数枚申し込まない
キャッシング枠を0円にする
まずは、主婦が申し込み対象になっているカードを選ぶことが最も重要なポイントだ。
これだけで審査に通る可能性をグッと引き上げることができる。
自身の収入がない場合は、基本的に配偶者が審査対象となる。
配偶者に安定した収入があれば審査の心配はないが、転職回数が多かったり過去に支払い遅延があったりした場合は、影響を受けてしまう可能性が高い。
また、審査が心配だからと言って、同時に複数枚のクレジットカードに申し込まないように注意しよう。
多重申し込みと判断されて、ブラックリスト入りして審査に通過できなくなってしまう。
今回紹介した楽天カードやJCB CARD W plus Lは、専業主婦でも審査に通りやすく人気の高いカードだ。
どちらもポイント還元率が高く、賢くポイントを貯めれば節約しながら買い物を楽しむことができる。
万が一審査に落ちてしまった場合は、家族カードやデビットカードを上手く活用することをおすすめする。
クレジットヒストリーを残すことができないが、自分用のカードとして好きなタイミングで利用することが可能になる。
ネットショッピングなどでカード決済が必要な時にも重宝するだろう。
主婦だからクレジットカードを発行できないのではと不安に感じている方でも、今回挙げたポイントに問題がなければ審査は通過するはずだ。
自分のライフスタイルに適したクレジットカードに、安心して申し込んでほしい。