ソフトバンクとヤフーによる新たなQR決済サービスが開始!楽天PayやLINE Payの対抗馬となるか

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ソフトバンクとヤフーは27日、2018年6月より両社で発足した「PayPay株式会社」から、QR/コード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」を今秋にリリースすると発表した。

「PayPay」は、クレジットカード・電子マネーの2種類から支払い方法を選べるQRコード読み取り式決済アプリだ。

「PayPay専用アプリ」または「Yahoo! JAPANアプリ」から利用できるようになる予定で、対応するクレジットカード・電子マネーは現段階では明かされていない。

特徴として、決済時には店舗側が提示したQRコードをユーザーが読み取る方式か、ユーザーがスマホの画面に提示したコードを店舗が読み取る方式の2種類が提供される。

なお、PayPayのリリースに伴い、6月に本サイトでもニュースを報じた「Yahoo! 払い」はサービスを終了。

終了後は、PayPayとYahoo! JAPAN IDを連携させ、Yahoo! JAPANアプリからPayPayを利用できるようになる。

PayPayの提供にあたり、インド最大の決済サービス「Paytm」と連携し、同社のテクノロジーを活用したサービスを展開していくとしている。

加えて、顧客口座数4,000万超を誇る「Yahoo!ウォレット」の顧客基盤や、ソフトバンクが持つ営業ノウハウを活かした加盟店増加施策も融合。

スマホ決済におけるユーザー数・加盟店数ナンバーワンのサービスを目指していく。

PayPayのメリット・特徴

詳しい仕様についてはまだ明かされていないものの、現段階で大きな特徴は以下の2点だ。

  • クレジットカード・電子マネーどちらも利用可能
  • 読み取り方式が2種類提供

PayPayはクレジットカード・電子マネーどちらも利用可能。電子マネー利用可能なQR/コード決済は日本初だ。

参考までに、以下に他社のQR・コード決済との比較をまとめた。

サービス名称クレジットカード電子マネー口座振替その他
PayPay○(ブランド不明)○(不明)××
楽天ペイ全ての楽天カードまたはVisa、MasterCard
(9月よりJCB、アメックス、ダイナース)
×××
LINE Pay
(事前チャージ方式)
××コンビニ払い
セブン銀行ATM
Prigami PayVisa、MasterCard×××
d払いVisa、MasterCard×ドコモ口座のみ電話料金合算払い
dポイント充当

なお、取り扱いブランドや電子マネーはまだ明かされていない。

予想ではあるが、Yahoo! JAPANが関わっていることからTマネーも利用できるようになるのではないだろうか。

電子マネーが利用可能になることで、クレジットカードの使いすぎが怖いユーザーにもおすすめしやすい設計であるといえる。

続いて、PayPayは、以下の2種類の決済方式を提供していることも特徴的だ。

  • 店舗側が提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方式(ユーザー読み取り方式)
  • ユーザーがアプリで提示するバーコード・QRコードを店舗レジでスキャンする方式(店舗読み取り方式)

従来の決済アプリは、LINE Pay、d払い、Yahoo!ウォレットは店舗読み取りのみ、楽天ペイ、Origami Payはユーザー読み取りのみとなっていた。

PayPayでは、これらに両方対応していくことで店舗にあった決済方式を提供でき、より柔軟な導入を可能にする。

小規模店舗では導入コストが格段に低い「ユーザー読み取り方式」が適しており、大規模小売店ではレジを改修して「店舗読み取り方式」にする方が良いからだ。

両方に対応したQR/コード決済アプリは初なので、加盟店増加につながることを期待したい。

キャッシュレス決済普及に貢献できるか

日本のキャッシュレス決済比率は20%に留まり、現金で支払う習慣が根強い。

要因のひとつとしては、決して安くはないクレジットカードの加盟店手数料が考えられる。

業種によって手数料は異なるものの、一般的な相場は以下の通りだ。

  • コンビニ:1〜1.5%
  • 百貨店:2〜3%
  • 小売店:3〜5%
  • 飲食店:4〜8%

薄利多売の利益構造であるコンビニや、回収リスクが低い百貨店は手数料が低く、逆にそれらに該当しない飲食店は手数料が高い。

周知の事実ではあるが、飲食店でカード利用ができない店舗や、一定金額以上の支払いでないとカード払いを受け付けない店舗があるのはそのためだ。

この現状を打破する手段のひとつが「QR/コード決済」。

現在、楽天ペイの加盟店手数料は3.24%〜3.75%と、上記の相場よりも低い手数料で提供される。

今まで、5%前後の加盟店手数料を支払ってきた小売店・専門店は、楽天ペイに切り替えれば経費削減に繋がるのだ。

今回発表されたPayPayは「店舗負担の加盟店手数料を3年間無料」としている。

ネックとなった加盟店手数料が無料ということになれば、地域の小規模店舗でも導入しやすい。

導入に必要なものが「タブレット端末」か「レジにQRコードを張り出す」かのどちらかなので、導入コストも非常に低い。

ここ数年で大きな動きを見せるQR・コード決済にPayPayが加わり、さらに知名度は増していくだろう。

気になるポイント還元の詳細については、現状明らかになっていない。

他社の還元率は、楽天ペイが単体で還元率0.5%。LINE Payに至っては、来月から1年間コード決済時に3.5%〜5.0%と驚異的だ。

競合各社が力を入れているところなので、ポイントプログラムにも期待したい。続報を待とう。

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執筆・編集:ニュース編集部

大人のクレジットカードのニュースコラムを担当。ニュースをただ伝えるだけではなく、そのニュースに隠された背景や意図を読み取り、解説しています。

国内・海外問わず、クレジットカード選びに重要な最新情報を発信しています。