2019年10月30日(水)、PayPay株式会社は自社のスマホ決済サービス「PayPay」を即日導入できる新サービス「PayPayスマートスタート」を発表した。
PayPayスマートスタートとは、加盟店の申込受付から実際に利用を開始するまでの作業を即日で完了させるサービス。
これにより今まで約1週間は必要だったPayPayを利用開始までの時間を、たった1日に短縮することができ、スピード感のある決済システムの導入につながる。
2019年9月から東京や名古屋などの一部地域で試験導入されていたPayPayスマートスタートは、10月から全国各地の営業拠点の担当者が利用を開始。
今後もPayPayとキャッシュレス決済の普及に向けて、加盟店とユーザーの両方に価値を提供していくことが期待できる。
PayPayスマートスタートの流れ
PayPayスマートスタートが全国各地で導入されたことにより、今後のPayPay利用開始までの流れは下記の表のようになる。
簡単にまとめると、加盟店がPayPayを利用できるようになるまでの時間が約1週間から1日に短縮されたということ。
- 今までのPayPay:申し込みから1週間後にキットが届き、加盟店側で初期設定
- PayPayスマートスタート導入後:PayPayの営業担当がキットを届け初期設定のサポートを行い、申し込みから1日で利用開始可能
PayPayの利用開始までの時間が大幅に短縮されたことも重要だが、初期設定もPayPayの担当者とともに行えるようになった点もポイント。
つまりPayPayスマートスタートとは、PayPayの申し込みから導入までの流れをスピーディーかつ確実にサポートしてくれる新サービスということになる。
使いたいお店のリクエストも可能
2019年10月1日で加盟店数が150万を突破したPayPayだが、ユーザー側から店舗に導入をリクエストすることも可能。
- 「PayPayが使えるお店」のページを下部までスクロール
- 「PayPay使いたいお店」を開く
- リクエストしたい「店舗名」「店舗電話番号」「店舗住所」を入力
- 「リクエストする」を選択
有名なコンビニチェーンやスーパーなどではPayPayが積極的に導入されているが、個人経営の店舗ではまだまだ使えない場所も多い。
しかしこのリクエストサービスを利用すれば、PayPayの利用可能店舗が増える可能性があるのでおすすめする。
5%還元キャンペーンと即日利用で加盟店増加に拍車がかかるか?
PayPayでは2019年11月30日(土)まで5%キャンペーンを開催中。
- 内容:キャッシュレス・消費者還元事業で5%還元となる対象店舗でPayPayを利用すると、同事業の5%に加えてさらに5%のPayPayボーナスを上乗せ
- 対象店舗:中小・小規模事業者
簡単に説明すると、キャッシュレス・消費者還元事業で5%のポイント還元がある個人経営の実店舗などでPayPayを利用すると、合計10%のポイント還元が受けられるという内容だ。
注目してほしいのは同事業で2%の還元があるフランチャイズやチェーン店は対象ではないという点。
キャンペーンを通して中小・小規模事業者の集約に大きく貢献することで、個人経営を中心とした店舗にPayPayを導入してもらうという意図がうかがえる。
実際にPayPayの100億円キャンペーンやキャッシュレス・消費者還元事業をきっかけに、キャッシュレス決済への注目度は上昇中。
PayPayを導入することによる集約効果も期待できると思うので、PayPayスマートスタートや5%還元キャンペーン中に導入すればコスト以上のリターンが期待できるはずだ。
最終更新日:2020/07/27