PayPay通常還元率3%から1.5%へ引き下げ、消費者還元事業で最大10%のキャンペーンも行うが対象店舗は限定的か

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2019年10月1日より、PayPayの通常付与される還元率が3%から1.5%へと引き下げるなどPayPayボーナスの付与条件等を変更することが発表された。

また、キャッシュレス・消費者還元事業(以下、消費者還元事業)の開始に伴い同時に最大10%還元が受けられる新キャンペーン「まちかどペイペイ」がスタートする。

実質、ユーザーにとっては特典を受けられる店舗が大幅に減少する、ヤフーカード以外のクレジカードの利用はPayPayボーナス付与対象外となるなど、PayPayの還元の仕組みが大きく変わる。

スマホ決済サービスの業界に大きな影響を与える変更といえるだろう。

通常還元の条件どう変わる?

まず通常の還元率は3%の還元から1.5%の還元と大きく減少する。もともとヤフーカード以外は利用することで0.5%の還元を得ることができたが、変更後は他社のクレジットカードを利用しても還元はなしと厳しい条件になっている。

決済方法9月30日まで10月1日〜
PayPay残高
Yahoo!マネー
ヤフーカード
3%1.5%
他のクレジカード0.5%還元なし

ヤフーカード(Yahoo!Japanカード)は唯一PayPayにチャージできるクレジットカードで、さらにカード利用で+1%の還元が得られ、合計4%となるという謳い文句だったが、今後は最大でも1.5%+1%で、2.5%還元と魅力は減ってしまう。

ヤフーカード以外のクレジットカードは連携する意味が全くなくなるのでやめたほうがいい。無難な方法は銀行口座と連携してチャージする方法だろう。(未だに三菱UFJ銀行の連携には対応していないが。)

付与上限

また、付与上限額も以下のように引き下げとなる。

9月30日まで10月1日〜
PayPay残高/Yahoo!マネー/ヤフーカード15,000円相当/1回
30,000円相当/1ヶ月
7,500円相当/1回
15,000円相当/1ヶ月
他のクレジカード15,000円相当/1回
30,000円相当/1ヶ月
付与なし

※1ヶ月の付与合計上限には、特定サービスの利用特典、請求書払い利用特典の付与も合算される。

20回に1回あたるペイペイチャンスも確率ダウン!

この変更も条件が大幅に悪くなっている。

<9月30日まで>
20回に1回、最大1000円相当のPayPayボーナスが当たる

<10月1日から>
25回に1回、最大100円相当、100回に1回の確率で最大1000円相当のPayPayボーナスが当たる

毎回1000円を支払う前提で期待値で計算してみると、9月までは1回あたり50円、10月からは1回あたりわずか14円となっている。

ペイペイチャンスはもはや忘れた頃にやってくるおまけ程度になり下がってしまった。

「まちかどペイペイ 第 1 弾」は消費者還元事業の5%対象店舗のみ

10月1日から消費者還元事業がスタートするのに伴い、対象店舗で利用することで最大10%を付与するというキャンペーンだ。

まちかどペイペイ第1弾

期間:2019年10月1日 午前0時 ~ 11月30日 午後11時59分

消費者還元自体は、2%の対象店舗と5%の対象店舗があるが、今回のキャンペーンは5%の対象店舗のみが対象な点は残念な点である。

5%対象店舗:中小企業の商店、レストラン、飲食店など →キャンペーン対象
2%対象店舗:フランチャイズ店舗(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどの大手コンビニ) →キャンペーン対象外

まちかどPayPay対象店舗は5%の店舗のみ
2種類のポスターがあるが、右の5%のポスターが貼られた店舗のみが対象だ。

最大還元を受けた際の付与は以下の足し算になる。

・還元対象店舗での利用5% ※消費者還元事業による還元
・PayPayの通常ポイント還元1.5%
・キャンペーンによりPayPayが付与するPayPayボーナス3.5%

これで合計10%となる。

なお、消費者還元事業の5%対象店舗以外で利用する場合には、通常の1.5%還元となる。

まちかどペイペイは最大10%の還元率

店舗が消費者還元事業として適用されるには事前に申請が必要になるが、朝日新聞によると、消費者還元事業の対象となりうる店舗約200万店舗に対して、実際に申請があったのは約60万店舗と3割程度にとどまるという。[1]

どの程度の利用可能店舗があるか、10月から実際に使用感を見てみる必要はありそうだ。

PayPayの消費者還元事業の還元上限は25,000円/月

今回政府により実施されるキャッシュレス・消費者還元事業では、各決済事業者は還元の上限金額を設けているが、PayPayの上限は1回あたり、かつ1ヶ月あたり25,000円となっている。

クレジットカード各社は上限は15,000円に設定しているため、これに比べればPayPayは還元対象として使いやすい印象である。

還元事業による還元

・1 回あたりの付与上限:25,000 円相当(決済金額 500,000 円)
・1 カ月あたりの付与合計上限:25,000 円相当(決済金額 500,000 円)

PayPayのキャンペーンによる付与の上限

PayPayのまちかどPayPayのキャンペーンによる付与は以下の通り。

・1 回あたりの付与上限:1,000 円相当(決済金額 20,000 円)(※)
・1 カ月あたりの付与上限:25,000 円相当(決済金額 500,000 円)

消費者還元事業の決済金額上限50万円に比べると、こちらは2万円とかなり金額が低い。

利用金額別還元率

利用金額に応じて還元率がどのように変化するかをシミュレーションしてみよう。

決済金額消費者還元事業PayPayのキャンペーン
0円〜20,000円5%5%
20,001円〜500,000円5%1,000円相当(付与上限)
500,001円〜25,000円相当付与上限1,000円相当(付与上限)

この表をみたらわかるように、2万円までは、最大の10%の還元を得ることができ、2万以上の利用はPayPayのキャンペーン付与上限が決まっているため、実質的な還元率は下がってしまう。

ポイント付与時期

決済日の翌月20日前後

Kyashも10月から還元率を1%に変更

還元率2%で注目をあつめたクレジットカードKyashも10月から還元率1%に変更すると発表したばかり。今後、その他のスマホ決済事業者も消費者還元事業のスタートに伴い条件を変更する可能性がある。

全体的に改悪と思えるような情報が続いてはいるが、もともとの還元率が高すぎた現状ではあったため、ある意味適正な還元の仕方を各社模索するフェーズに入ってきたのかもしれない。

いずれにしてもキャッシュレス決済を使うことは大きなメリットになることには代わりないので、条件の悪化にニュースに悲観せずに、消費者は積極的に使っていきたい。

[1]・・・朝日新聞:キャッシュレス決済のポイント還元、参加店舗は3割

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執筆・編集:大人のクレジットカード編集部

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