12日、LINE Payはファミリーマートにてコード決済することで20%還元されるキャンペーンを開始した。
同日にはPayPayも同じく還元率20%の「第2弾100億円キャンペーン」を始めており、ファミリーマートも対象店舗となっている。
どちらもスマホ決済アプリということから、実質的にファミリーマートで利用する上でPayPayとLINE Payが完全な競合関係となった。
LINE Payの20%還元キャンペーンは2月12日〜2月21日までとなっている。
ファミリーマートでスマホ決済アプリを使うならば、PayPayとLINE Payどちらが優れているかを検証する。
LINE Payの概要
コードを店舗に読み取ってもらうか、コードを読み取ることで決済するアプリがLINE Payだ。
支払い方法は事前に銀行口座やコンビニでチャージし、残高で決済をするという形だ。
LINE Payには月間利用額に応じて還元率が上昇する「マイカラー」という制度がある。
【「マイカラー」還元率】
- 月間利用額10万円以上は《グリーン》:LINEポイント還元率2%
- 月間利用額5万円から10万円未満は《ブルー》:LINEポイント還元率1%
- 月間利用額1万円から5万円未満は《レッド》:LINEポイント還元率0.8%
- 月間利用額1万円未満は《ホワイト》:LINEポイント還元率0.5%
さらに、コード決済促進キャンペーンによって、コード表示にて支払うと、還元率が+3%される。
日常で使う面ではLINE Payは極めて有効性の高いスマホ決済アプリである。
クレジットカードの登録はできるものの現在は実店舗での支払いには対応していないので、アプリの還元率とクレジットカードの還元率を2重取りすることはできない。
ただし、2019年度内にはLINE Pay VISAクレジットカードが導入されることが発表されている。
発行初年度は年会費無料かつ還元率が3.0%にもなる。
2月21日まで開催されているファミリーマート20%還元キャンペーン。
約16,700店舗のファミリーマートでコード決済をすると利用金額の20%が還元される。
還元上限額は2,000円となっているので10,000円相当の支払いまでが還元対象ということだ。
PayPayの概要
LINE Payと同じくコード決済サービスのスマホ決済アプリがPayPayだ。
【PayPayの支払い方法】
- PayPay残高・Yahoo!マネー
- Yahoo!JAPANカード
- VISAかMasterCardのクレジットカード
以上がPayPayの支払い方法となる。
PayPayのクレジットカード決済は、利用限度額が設けられており、限度額を増枠するには3Dセキュアの認証が必須となる。
■3Dセキュア認証済みのクレジットカード
過去30日間で5万円
過去24時間で2万円
■3Dセキュア未認証のクレジットカード
過去30日間で5千円
過去24時間で5千円
以上のように、3Dセキュアの認証を完了させたかどうかで、PayPayの利用用途は大きく変わる。
PayPayはアプリ自体に還元率0.5%が備わっており、クレジットカード払いならばカードのポイント還元も受けられるのがLINE Payと異なる部分だ。
楽天カードやオリコカード・ザ・ポイントなどの年会費無料かつ高還元率のクレジットカードを利用するとおトクになるのを覚えておこう。
12日から始まった「第2弾100億円キャンペーン」は最大還元率が20%で、さらに最大5回に1回の確率で全額(1,000円相当)が還元される「やたら当たるくじ」も同時に開催されている。
【第2弾100億円キャンペーンの支払い方法ごとの還元率】
- PayPay残高、Yahoo!マネー:還元率20%
- Yahoo! JAPANカード:還元率19%
- Yahoo! JAPAN以外のクレジットカード:還元率10%
「第2弾100億円キャンペーン」はPayPay残高・Yahoo!マネーによる支払いと、Yahoo! JAPAN以外のクレジットカードによる支払いの間には二倍もの差がある。
Yahoo! JAPANカードならまだしも、それ以外のクレジットカードによる支払いは避けるようにしよう。
また、「第2弾100億円キャンペーン」は、1回あたりの最大還元額が1,000円相当となり、5,000円分の支払いまでが還元対象になる。
キャンペーン期間を通しての最大還元額は50,000円相当になるため、250,000円分の支払いまでが還元対象ということだ。
どちらがおトク?
ファミリーマートが対象となっているPayPayとLINE Payによる20%還元キャンペーン。
どちらがおトクかというと、キャンペーンを通しての最大還元額が50,000円相当のPayPayが有利であると言えるだろう。
LINE Payはキャンペーンを通しての最大還元額が2,000円相当(10,000円分の支払いまで)どまりなので、すぐに還元上限額に達してしまうと考えられる。
また、キャンペーンの開催期間もLINE Payは2月21日までと短い。
もしこれからどちらかのアプリを使いはじめるということであれば、PayPayを使い始める方がおとくになるはずだ。
ただし、PayPayとLINE Payはどちらか一方しか持てないアプリというわけではない。
2つをハイブリットして両方を使い、52,000円相当を還元してもらうのを狙うのも良いだろう。
最終更新日:2019/12/11