8日、スマホ決済サービスのPayPayがクレジットカード払いに「24時間で2万円」の上限金額を新たに設定すると発表した。
複数のクレジットカードを登録している場合は、カード利用額の合計が2万円以内となる。
2018年12月21日に設定された「過去30日間で5万円」という利用上限額も継続して適用となる。
これによって、PayPayにおけるクレジットカード払いの利用限度額は過去24時間は2万円、過去30日間は5万円となる。
Yahoo! JAPANカードからPayPay残高にチャージする場合も同じく、上限額が適用されることに注意しよう。
利用上限額の設定は、クレジットカードの不正利用への対策を目的とした一時措置とされている。
なお、PayPayが利用上限額を設定しているのはあくまでクレジットカード払いに対してのみ。
銀行口座からチャージするPayPay残高や、口座・コンビニなどからチャージするYahoo!マネーの利用には、上限設定がかからない。
上限設定はいつまで続くのか
PayPayは不正利用防止策として、3Dセキュアの対応を2019年1月から開始するとした。
3Dセキュアとは、あらかじめ登録したパスワードを入力して本人認証をすることで、クレジットカードの不正利用を防ぐというものだ。
カード発行会社でパスワードの登録を行う必要がある。
不正利用のほとんどは、セキュリティコードとクレジットカード情報の両方が不正に入手されている場合に起きている。
そのため、セキュリティコードの入力回数などに制限を儲けるだけでは、対策が不十分だったのだ。
3Dセキュアに対応することで、クレジットカード情報を入力する際にパスワードを入力する必要が生じる。
仮にクレジットカード情報とセキュリティコードを取られても、不正利用を防止できる可能性が高まるということだ。
ただし、PayPayのクレジットカード上限設定は、3Dセキュアの対応が始まっても廃止されるとは言えないので注意が必要だ。
PayPayは3Dセキュアへの対応有無で、利用者に応じた上限額が設定されるとしている。
上限額が過去24時間につき2万円、過去30日間で5万円から緩和されることはあっても、完全に廃止される可能性は低いと思われる。
上限額2万円のデメリット
クレジットカード払いの上限設定に対して不便さを感じる人は多いだろう。
過去24時間以内に2万円、過去30日間に5万円というのは、高額な商品を購入するにあたっては非常に使い勝手が悪い。
クレジットカードの利用上限が2万円となると、冷蔵庫・テレビ・携帯電話・PC機器などの高額な家電商品の購入が大きく制限されてしまう。
また、飲み会の幹事で全員分の支払いをまとめて行う場合、利用上限額が2万円では物足りないだろう。
高額決済はポイント獲得のチャンスであり、上限額はポイント獲得のチャンスも制限されるということだ。
楽天ペイは利用上限額50万円
一方で、PayPayと同じスマホ決済サービスである楽天ペイの利用上限額は、1回あたり最大50万円となっている。
加えて、PayPayと同じくクレジットカード払いによって還元率1.5%以上を叩き出すことも可能となっている。
楽天ペイで貯まるポイントプログラムは楽天スーパーポイントであるため、楽天カードの登録がもっとも相性が良い。
貯まったポイントは楽天関連サービスなどで1ポイントにつき1円で利用できるため、利用用途はバリエーション豊かとなっている。
楽天ペイ対応店舗
コンビニ | ローソン |
ミニストップ | |
ファミリーマート | |
ポプラ | |
飲食店 | 魚民 |
白木屋 | |
笑笑 | |
和民 | |
ピザーラ | |
ショッピング | トモズ |
マンガ展 | |
丸善 | |
ジュンク堂書店 | |
ファッション | AOKI |
メガネスーパー | |
メガネドラッグ | |
RIGHT-ON |
また、上記のように楽天ペイはPayPayよりも対応店舗が多いというのも特徴だ。
対応店舗は多種多様で、利用上限額1回で50万円に困ることはまずないだろう。
アプリによって付近の対応店舗を探すことも可能なので、見知らぬ土地でも安心できる。
「100億円あげちゃうキャンペーン」によって知名度と利用者数を大きく上げたPayPayだが、利用上限額の設定は痛い。
利用上限額によって生じるデメリットを避けたい方は、同様にポイント還元率が高い楽天ペイの利用も候補に入るだろう。
最終更新日:2019/12/11