楽天は6日、QRコード決済サービス「楽天ペイ」を、丸善ジュンク堂書店の全国73店舗で提供開始すると発表した。
サービス提供は12月6日から始まっており、決済時に楽天ペイを使ってキャッシュレスでの支払いが可能となる。
全国規模の書店が、楽天ペイを導入するのは今回が初。
なお、一部楽天ペイ対象外の店舗があるので、実際に利用する際は注意したい。
対象となる主要店舗一覧
今回楽天ペイの対象となる店舗のなかで、主要な物をいくつか紹介していこう。
【北海道・東北地方】
【関東地方】
【中部・北陸・近畿地方】
【中国・九州・沖縄】
このほかの店舗は、丸善ジュンク堂の公式サイトを参照してほしい。
楽天ペイの概要とメリット
楽天ペイは、現金の代わりにQRコードなバーコードを読み取って支払いができるスマホ決済アプリ。
クレジットカードと紐付けることで、現金もカードも持たずスマホだけで支払いを済ませられる。
EdyやWAONといった電子マネーとは違い、おサイフケータイ機能がなくても利用できるのが特徴だ。
また、店舗側もタブレット端末があれば導入できるので、クレジットカードや電子マネーほど導入コストはかからない。
このように、メリットの多い決済システムだが、楽天ペイはそれらに加えて「楽天スーパーポイントが0.5%たまる」特徴も併せ持つ。
クレジットカードの還元率が1%なら、合計還元率は1.5%になるのだ。
加えて、楽天ペイでは一定期間で失効してしまう「期間限定ポイント」の消化もできる。
楽天Edyでは期間限定ポイントを使えないため、楽天ユーザーには大きなメリットといえる。
現状、加盟店も比較的多く、キャンペーンや他の楽天サービスと合わせて使うことで還元率を上げやすい。
初めて使うのにおすすめのQRコード決済サービスだ。
ネットと実店舗どちらがお得?
ジュンク堂実店舗で楽天ペイが使えるようになったが、気になってくるのが「ネットと実店舗、どちらがメリットが大きいのか」という点だ。
まず、単純な「安さ・還元率」。これはネットに分がある。実店舗では基本的に割引がされないためだ。
続いて「試し読みの可否」。ネットでは試し読みできる本が増えているが、多くの場合は目次+数ページのみ。
一方、ジュンク堂実店舗では「試し読みスペース」が設置されており、直接手に取って全体の雰囲気を掴むことができる。
テーマやあらすじに惹かれて読み始めたものの、思っていた物と違った経験は、本を読む人なら少なからずあることだろう。
不幸な出会いをある程度防げるという点では、ジュンク堂実店舗に軍配が上がる。
したがって、「安さを求めるならネット、実際に手に取ってから買うか決めるなら実店舗」といったところだろうか。
なお、試し読みスペースを設置した全国規模の書店は、ジュンク堂が初。
今回の楽天ペイの追加により、現金の残りを気にせずふらっと立ち寄って試し読みし、本を買えるようになった。ぜひ試してみてほしい。
コアな読書家は実店舗で
ジュンク堂によく行くコアな読書家であれば、楽天ペイに「楽天カード」を紐付けて購入するのがおすすめだ。
還元率が1.5%で買えるだけでなく、貯まった楽天ポイントをすぐ充当できる。
さらに、ネットで買いたくなっても、「楽天ブックス」で貯めたポイントを使える……と隙が無い。
なお、楽天ブックスで月に2000円以上買い物をすると、楽天市場での買い物に還元率が1%加算される。
楽天カードを持っているとさらに3%プラス、アプリ経由でなんと5%だ。
このように、現金よりも楽天ペイ+楽天カードで本を買うほうが全体的にお得。
年会費無料で発行できるので、まだの人は発行しておきたい。