22日、LINE PayはAndroid対応端末ユーザー限定で「QUICPay」による決済に対応したと発表した。
QUICPayの利用には、Googleが提供する決済アプリ「Google Pay」にLINE Payを登録する必要がある。
これにより、全国のQUICPay決済に対応した店舗でLINE Payの残高を使った支払いが可能となる。
なお、Google PayおよびQUICPayの利用には、おサイフケータイ®アプリ(6.1.5以上)対応かつAndoroidOS5.0以上の端末が必要。
LINE PayでQUICPayを使う手順は、以下の通りだ。
- 「Android」対応スマートフォン端末に、「おサイフケータイ」「Google Pay」の両アプリをダウンロードする
- スマートフォンの「LINE」アプリ内、「ウォレット」の残高表示部分を選択する
- 「LINE Pay」メインメニュー内「QUICPay」を選択(*)
- 「Google Payに登録」を選んで「LINE Pay」をメインカードに登録し、設定完了
LINE Payカード未発行のユーザーは、LINE Payメニュー内の「QUICPay」の選択時、その場でバーチャルカードがリアルカードのどちらかを発行する必要がある。
すぐに使うのであれば、バーチャルカードを発行しておくようにしたい。
本発表に合わせ、LINE PayではGoogle Pay(QUICPay)」連携開始記念キャンペーンを実施。
実施時期は11月21日(水)~12月31日(月)までで、Android対応スマートフォンユーザーが対象となる。
期間中「LINE Pay」アカウントを「Google Pay」に初回登録が完了したユーザーに対し、一律で1,000LINEポイントがプレゼントされる。
LINEポイントは1ポイント=1円分のLINE Pay残高として利用可能だ。
利用登録が確認され次第ポイントが付与されるので、Androidユーザーは今のうちに登録しておこう。
なお、今後はGoogle Pay側からのLINE Payの登録設定および、LINE PayカードをGoogle Payに登録・メインカードに設定することでの連携も可能になる予定。
QUICPay対応で変わる点
LINE PayがQUICPayに対応したことにより、LINE Payのコード決済に対応していない店舗でもスマホで決済が出来るようになる。
支払いはクレジットカードではなく、LINE Pay残高を使って行われる。
つまり、デビットカードのように使えるLINE Payの活用幅がより広がったということだ。
これまで、リアルカードで対処していた人にとっては朗報だろう。
また、これによりLINE Payを気軽に使える場所も増え、同時にポイントプログラム「マイカラー」の昇格条件も満たしやすくなる。
LINE Payは、「グリーン」カラーの条件を満たせば還元率2%になる決済サービスだ。
2%は非常に高い還元率であり、さらにQRコード決済であれば来年7月末までそこに還元率3%が加算されるので、非常に大きなメリットとなる。
なお、電子マネー、リアルカード、QRコード決済と3つの支払い手段を備えたのはLINE Payが初だ。
ユーザーごとに、自分に合った手段でLINE Payを利用できるようになった。
LINE PayとQUICPayの仕組みと関係性
なお、今回の連携がどのような仕組みで成立しているのか、関係性についても解説していく。
LINE PayとQUICPayの関係性は、「決済規格」の上に積まれた「決済手段」というものだ。
まず、LINE Payは決済手段であり、ポイントプログラムや残高処理などはこちらで行われる。
一方で、QUICPayは決済規格であり、「決済の仕組みを提供する」サービスだ。
つまり今回の連携では、QUICPayを搭載したGoogle Pay→LINE Pay→LINE Payに登録したクレジットカードや銀行口座、という形で支払いが行われるのだ。
この仕組みを覚えておくと、決済システムについての理解がある程度深まるだろう。