次世代クレジットカードの世界展開を推し進めるアメリカの大企業Dynamicsと、国内大手起業ソフトバンク、ソフトバンク コマース&サービス株式会社が包括的協業をすることを発表した。
協業により多機能搭載の次世代クレジットカードを日本展開していく試みだ。
Dynamicsとソフトバンク、ソフトバンク コマース&サービス株式会社は日本のキャッシュレス化を推し進める方針を打ち出している。
現金流通が多い日本にて、キャッシュレス決済をより身近に感じられるサービスを提供することが狙いだ。
カードの平均保持枚数が多い日本では、多機能搭載クレジットカードの潜在的需要が高く、Dynamicsはアジア太平洋地域への事業拡大戦略にて重要な市場としている。
次世代クレジットカードには通信機能搭載型、セキュリティ搭載型、複数機能搭載型のクレジットカードが発行されていく予定だ。
Dynamics Inc. CEOのJeffrey Mullen氏はソフトバンクとの包括的協業においてソフトバンクが技術革新と市場トレンドを捉えてきた実績に好印象を抱いている。
そのため、Jeffrey Mullenは3社間で今後も提携していく見込みを語っている。
通信機能搭載型・セキュリティ機能搭載型・複数機能搭載型
<通信機能搭載カード(Wallet Card™)>
通信機能搭載カードは通信機能とディスプレイを搭載したクレジットカードだ。
通信機能搭載カードは即時発行に対応して、ディスプレイにメッセージやクーポンを表示してQR決済も表示してくれる。
クーポン表示によってアプリをスマホにインストールする手間が解消され、店舗アプリとクレジットカードが合体していく未来も考えられるカードだ。
<高度なセキュリティ機能搭載カード>
セキュリティ機能搭載カードは安全性の高いセキュリティ機能を搭載している。
パスコードの入力によってカード番号を表示した時のみ決済が可能となる。
ワンタイム背面セキュリティーコード対応(Dynamic CVC2対応)によってクレジットカード番号表示とセキュリティコード番号表示のON/OFFが可能だ。
ワンタイムパスワードはカード番号やセキュリティコード番号の保護を可能にするので、カード紛失時における安全性が飛躍的に向上する。
<複数機能搭載カード>
複数機能搭載カードはボタン操作によってクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードの機能を使い分けられる。
カード払いだけでなく、ポイントでの決済や口座からの引き通し決済できる高い自由度のカードだ。
クレジットカード・キャッシュカード・ポイントカードが合体したクレジットカードは前例があるが、ボタン操作で能動的な切り替えができるというのは新時代を予感させる。
ユーザーのクレジットカード体験の変化
ユーザーのクレジットカード体験はこれまで、レジ・ATM・スマホ・PCを経由しての操作が限界だった。
しかし、Dynamicsとソフトバンクが発行する次世代クレジットカードはクレジットカードそのものを操作できる。
これによって、今まではできなかった「クレジットカードそのものがデバイスの役割を果たす」という未来が実現するかもしれな。
また、次世代クレジットカードの登場と普及によって、携帯電話やスマホがこれまで担ってきた多機能性をクレジットカードも備えていく可能性がある。
例えば、次世代クレジットカード1枚でクーポンチェックとQRコード決済が完了し、クレジットカードの機能の一部としてボタン切り替えで対応するといった未来がすぐそこまできている。
Dynamicsとソフトバンクがカードを進化させる
Dynamicsは次世代クレジットカードを展開していく中で、日本での普及がアジアの事業拡大において重要な判断材料と目している。
そのため、Dynamicsは日本のキャッシュレスサービスにおいて良質なサービスを提供していくようだ。
次世代クレジットカードは通信機能やディスプレイを搭載しているものや、ワンタイムパスワード機能搭載にボタン操作で機能切り替え機能を搭載しているものがある。
日本におけるクレジットカード体験が大きく変化していくことが予想される。
そして、ユーザー体験のフィードバックによって、さらに進化した機能の次世代クレジットカードが登場することだろう。