みずほ銀行とJR東日本は1日、カード不要の電子マネー「Mizuho Suica」の提供開始を発表した。
これにより、みずほWalletアプリを使えば「Suica」をみずほ銀行口座またはApple Payからチャージすることが可能となる。
発行手数料・年会費は無料で、対応端末は以下の通り。
- iPhone7、iPhone8、iPhoneX
- Apple Watch Series2、3
ご覧の通りAndroid端末では利用不可なため、iPhoneユーザーのみが対象となる。
従来Suicaのチャージ方法は「現金」か「クレジットカード」の2つのみだった。
Mizuho Suicaはみずほ銀行の口座から直接チャージができるため、デビットカードのように利用することが可能だ。
また、Mizuho Suicaの大きな特徴として、「アプリのみでチャージと利用が可能」である点があげられる。
つまり、従来のリアルカードを持たずにSuicaを使うことが可能ということになる。
この点では、モバイルSuicaよりも利便性が上がったと言える。
ただし、Suicaアプリで提供している、定期券・グリーン券・モバイルSuica特急券には非対応なので注意してほしい。
オートチャージには非対応
Apple PayでSuicaを利用する場合は、VIEWカードと連携させることでオートチャージ設定が可能。
しかし、Mizuho Suicaはオートチャージに対応していないので注意が必要だ。
さらに、チャージ金額も1回あたり1,000円から15,000円、上限金額は20,000円までとなっている。
これまでApple PayのSuicaをオートチャージで利用していたユーザーは、Mizuho Suicaのデビットカードのような使い勝手と、オートチャージのどちらを重視するか選択となる。
オートチャージで頻繁にチャージをしていたユーザーや、Suicaで決済する金額が高額になるいわゆるヘビーユーザーには、Mizuho Suicaは使いにくいかもしれない。
クレジットカードなしでSuicaを使いたい人向け
上述のように、クレジットカードの利用に抵抗がなければ、今までどおりオートチャージ設定でApple PayのSuicaを利用した方が便利だろう。
チャージする手間がなく、クレジットカードと連携させることでポイントが貯まるのは非常に大きなメリットだからだ。
一方で、クレジットカードを使いたくないユーザーによっては、Misuho Suicaは心強い味方になるはずだ。
みずほ銀行から直接引き落としになるため、残高管理もしやすく現金によるチャージほど煩わしさがない。
今までApple Payをあえて使わずにSuicaカードを利用していたユーザーには、朗報と言えるだろ。
Suicaは電車による移動だけでなく、全国のコンビニや駅前のチェーン店など、使えるシーンが非常に幅広い。
普段の少額決済において、デビットカードのような感覚でSuicaを利用できるメリットは大きい。
Android版がリリースされていないため、iPhoneユーザーのみが対象になるが、一度使ってみる価値はあるはずだ。
最終更新日:2018/10/03