日本初の指紋認証対応クレジットカードが誕生?JCBが試験運用を開始!セキュリティは強化される?

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4月18日、JCBは日本初の指紋認証機能付きクレジットカード「JCB Biometrics Card(バイオメトリックス・カード)」を自社の社員向けに発行し、利便性・実用性に関する実証実験を開始した。

同時に、JCBブランドの非接触IC決済サービス「JCB Contactless(コンタクトレス)」での、活用についての実証実験も行われるという。

本カードには、凸版印刷とIDEMIAが協業して開発・販売した非接触ICカード「F-CODE」が採用されている。

今回は、この「F-CODE」をクレジットカードに採用した時の利便性・実用性などを実証するための実験として、先駆けて社員向けカードとして発行した形となる。

「F-CODE」では、指紋認証データをカード内に保存、カードに搭載されたセンサーで指紋認証をすることによって、即座に決済時の本人確認が完了。

これにより、暗証番号入力のような決済時の手間がなく、加えて非接触端末でそのまま読み取らせるよりも、格段に高いセキュリティ性を実現することができる。

なお、具体的な実証実験の終了日時や、これを搭載したICカードの登場予定などは明かされていない。

だが、凸版印刷は「F-CODE」を全国のクレジットカード会社に向けて拡販するとしており、2020年までに約10億円の売り上げを目指している。

クレジットカードに、指紋センサーが日常的に搭載されるようになる日も遠くはなさそうだ。

暗証番号の入力・管理が不要

現在のカード決済では、主に非接触型のカードリーダー「Felica」や「NFC」を利用した非接触決済が使われている。

非接触決済では、決済時に暗証番号を入力する方式が普通であり、一部の端末では利便性の向上目的で暗証番号を導入しない場合も増えてきている。

だが、暗証番号の入力はWebで暗証番号を設定したうえで決済時に逐一入力する手間があり、暗証番号の入力がないのもセキュリティ面で不安が残る。

こうした問題を、同時に解決できる可能性を秘めているのが、今回登場した指紋認証式ICカード「F-CODE」だ。

以下に、F-CODEの持つ利便性をまとめた。

  • 暗証番号を入力する代わりに指紋認証でスムーズに決済が行える
  • 暗証番号よりもセキュリティ面が高く、番号を管理する手間もない
  • カード上に指紋データが保存される方式のため、サーバーに保存する必要が無い
  • サーバーの管理コスト、漏えいのリスクがない

このように、「素早くセキュリティにすぐれたカード決済」を実現できる要素が詰まっており、総じて非常に優れている。

加えて、券面に指紋センサーが搭載されているおかげで、現在普及している非接触端末をそのまま利用できる。

そのため、指紋認証カードを発行したのはいいものの、使える店舗がない…といった問題も起こらない。

唯一、指紋センサーが導入されることで製造コストが上がり、年会費が高くなりそうな点は懸念されるが、あまり高すぎなければ発行する価値はあるだろう。

総じて、現状のクレジットカードが抱える問題を取り払える、新しいタイプのカードといえる。

モバイル決済非対応の店や海外での利用にも便利

正直なところ、現在は利便性、セキュリティ面共にカード決済よりクレジットカード登録方式のモバイル決済のほうが優れている。

モバイル決済ならカード情報を盗み取られる心配もなく、暗証番号入力も必要が無いためだ。

ただ、指紋認証が始まれば、利便性・実用性がモバイル決済と並ぶと予想され、新たにカード決済をする利点も大きくなってくるだろう。

モバイル決済によっては、決済時にいちいちアプリを開く必要があるものもあり、アプリを開く必要が無いiDやQUICPayなども、そもそも対応していない店は存在する。

そうした店の存在を考えると、たとえば海外などはクレジットカード単体のほうが使える店は多く、指紋センサーが付くことで利便性も高いことはプラスに働くだろう。

近年はモバイル決済の進化がめざましいが、クレジットカードも順調に進化してきているようだ。

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執筆・編集:ニュース編集部

大人のクレジットカードのニュースコラムを担当。ニュースをただ伝えるだけではなく、そのニュースに隠された背景や意図を読み取り、解説しています。

国内・海外問わず、クレジットカード選びに重要な最新情報を発信しています。