SPGアメックスの特典改定まとめ!継続ボーナス、エリート会員資格、ポイント名称が変更

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spgアメックス
2018年8月1日、18日の2段階で、スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)の特典内容が改定となった。

マリオットグループ傘下のSPG、リッツカールトンリワード、マリオットリワードの3つのプログラムの統合にともない、内容が変更になったことが改定の理由だ。

この背景には、マリオットがスターウッドを買収し、事実上の世界最大ホテルブランドとなったということがある。

今回のSPGアメックスカードの改定で、改悪といえるほどの変更は少ない。

基本的に従来のメリットを引き継ぎ、新たに追加されたサービスや特典もある。

ポイント還元率やマイル交換レートなど、従来のメリットはそのままになっている。

対象ホテルが大幅に増えたこと、ポイントプログラムの利便性が向上したことなどは、改善された点と言えるだろう。

改悪と言えるのは、マリオット系列ホテルの無料朝食・ラウンジ利用、チェックアウト時間の短縮、上級会員ランクアップの条件変更の3点だ。

ただし、SPGアメックスの利用をやめるほどの大きな改悪とは言えず、これらの特典をあまり利用しない人にとってはデメリットは少ない。

本記事では、SPGアメックスの特典の改定内容やメリット、注意点などについて解説する。

改定前の特典内容

ゴールド会員資格付与

SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)参加ホテルでは、通常「年間10回以上の滞在、または25泊以上の宿泊」を達成した場合にゴールド会員資格が付与される。

そのゴールド会員資格が、SPGアメックスカードを所有するだけで特典として付与される。

ポイント還元率がアップ

SPG参加ホテルでの支払いで「1米ドルにつき9ポイント」が追加で付与されるシステム。

1米ドル=100として計算すると、以下のような還元率となる。

通常還元率:1.0%(100円につき3ポイント)
SPG参加ホテル:4.0%(100円につき12ポイント)

エンハンスドルーム(より良い部屋)へのアップグレード

空室状況により、上層部の部屋、角部屋、新規改装した部屋、眺望の良い部屋などにアップグレードしてもらえることがある。

ただし、一部ホテルでは適用されないほか、スイートルームはアップグレードの対象にならない。

ウェルカムギフト

以下の中から一つを選択可能。

  • ボーナスポイント
  • 客室内での無料のプレミアムインターネットアクセス
  • 無料のドリンク

16時までのレイトチェックアウト

対象のホテルに宿泊した際には、最長16時までのチェックアウトが可能。

無料宿泊券プレゼント

SPGゴールド会員資格と並んでSPGアメックスの大きな特典の一つが、2年目のカード会員継続から毎年プレゼントされる「無料宿泊特典」だ。

1泊1部屋分・2名まで利用可能で、無料宿泊特典の対象はSPG参加ホテルのカテゴリー1〜6のホテルとなる。

宿泊実績プレゼント

SPGアメックスカードの継続特典として、2滞在5宿泊分の宿泊実績がプレゼントされる。

マリオット系ホテルの朝食・ラウンジ無料サービス

SPGアメックスカード保持者は、マリオット系列のホテルでの朝食・ラウンジが2名分無料で利用可能。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

スターウッド プリファード ゲスト アメリカンエキスプレスカード

スターウッドホテルグループ利用者に!ゴールド会員資格と充実のトラベルサービス

SPG参加ホテルで利用できるゴールド会員資格を取得できる他、マイル交換、旅行保険などハイグレードのサービス。

年会費31,000円(税抜)
還元率1.0%
旅行保険最高1億円(自動付帯+利用付帯)
koushiki-200-40
shousai-95-40

改定された特典内容

改定内容
改定された特典内容をまとめると以下の通り。

  • 対象のホテルが拡大
  • ポイントプログラムの名称変更・統合
  • ポイント還元率の変更
  • ゴールド会員資格・ランクアップ条件の変更
  • チェックアウト時間短縮(ゴールド会員)
  • 無料宿泊特典の変更
  • 宿泊実績プレゼントの変更
  • マリオット系列ホテルの無料朝食・ラウンジ利用廃止(ゴールド会員)

それぞれ詳しく解説していく。

対象のホテルが拡大

これまではSPG参加ホテルのみが対象だったが、改定後は、世界129ヶ国の29ブランド、6,500軒のホテルで利用可能となる。

改定により、以下のようなホテルでも新プログラムが利用可能となる(一例)。

  • リッツカールトン
  • マリオット
  • ウェスティン
  • シェラトン

ポイントプログラムの名称変更・統合

今回の改訂では、3つのポイントプログラムが「Marriott Bonvoyポイント」に統合される。

アカウントや過去にSPGアメックスカードで貯めたスターポイント、マリオットリワードポイントは、自動的にすべて「Marriott Bonvoyポイント」に変換・統合される。

ポイント還元率の変更

カードの利用時に獲得できるポイント数が、以下のように変更となる。

 改定前改定後
加盟店利用100円あたり1スターポイント100円あたり3Marriott Bonvoyポイント
SPG・マリオット系列ホテル利用100円あたり2スターポイント100円あたり6Marriott Bonvoyポイント

ただし、実質的なポイント還元率は以前と変わらない。

ゴールド会員資格・ランクアップ条件の変更

従来は、SPGアメックスカードの特典としてSPGゴールド会員資格が付与されていたが、改定後は、SPG・マリオットリワードゴールドエリートに変更となる。

ゴールドエリートより上の会員ランクにランクアップするための条件は、以下のように定められている。

プラチナエリート:50泊
プラチナプレミアエリート:75泊
プラチナプレミアエリート アンバサダー:100泊

2018年中に利用したSPG参加ホテルの宿泊・滞在実績は、2019年の上級会員資格の対象となる。

ゴールドエリート会員の特典は、エンハンスドルームへのアップグレード、客室内での無料のプレミアムインターネットアクセス、ウェルカムギフトなど、以前と大きな変更はない。

ただし、ウェルカムギフトはポイント付与のみとなり、プラチナ以上の場合のみ、ポイント、朝食、アメニティから選択可能となる。

チェックアウト時間短縮

以前は、対象のホテルに宿泊した際のチェックアウト時間は16時までだったが、今回の改定では14時までとなる。

無料宿泊特典の変更

従来はSPG参加ホテルのみだったが、改定後はSPG・マリオット系列のホテルが対象となる。

また、以前は無料宿泊特典で利用可能なホテルはカテゴリー1~6(シーズン規定なし)までだったが、今回の改定で、無料宿泊に利用できるポイントは1泊50,000ポイントまでとなった。これは、カテゴリー6のスタンダートに相当する。

2019年からはシーズン制が導入され、ホテルのカテゴリーごとに、ピーク・オフピークごとに必要なポイント数が変わることになる。

これまではカテゴリー6までのホテルであれば時期を問わず宿泊できたが、今後は、ピーク時には無料宿泊特典を利用できなくなる。

ただし、カテゴリー7のオフピーク時の必要ポイントは50,000ポイントのため、オフシーズンであれば、ホテルランクが高いホテルの利用も無料宿泊特典で利用可能だ。

ピーク、オフピークのポイントの詳細は今後発表されるため、チェックしておきたい。

宿泊実績プレゼントの変更

継続特典の宿泊実績プレゼントは5宿泊分となり、2滞在5宿泊分のサービスは終了。

無料朝食・ラウンジ利用の廃止

従来のゴールド会員特典であった、マリオット系列のホテルでの朝食・ラウンジ利用は不可となる。

改定によるメリット・デメリット

メリット・デメリット

メリット

利用できるホテルの数が増えた

これまではSPG参加ホテルのみでしか利用できなかったが、改定により、利用できるホテルの数や種類が格段に増えた。

改定により、マリオットリッツカールトンなどのホテルも利用できるようになったことで、宿泊するホテルの選択肢が増えたのは嬉しい。

また、それぞれのプログラムで上級会員資格が適用される点も大きい。

SPGアメックスの特典であるSPGゴールド会員資格だが、プログラムの統合により、実質的にマリオットとリッツカールトンの上級会員資格も同時に取得できることになる。

ポイントを利用しやすい

これまでは、SPG、マリオット、リッツカールトンのポイントプログラムが別だったため、利用の際にはポイントを移行する必要があった。

今回のポイントプログラム統合によりその必要がなくなったため、ポイント利用が簡単になった。

マイルの移行制度には変更なし

SPGアメックスカードで貯まったポイントの使い方として人気が高いのは、マイルへの移行だ。

60,000ポイントを移行する毎に15,000ポイントのボーナスポイントがもらえるという特徴があるほか、一部例外を除いてマイルへの交換レートが1:1で、手数料もかからない

SPG参加ホテルをよく利用するユーザーだけでなく、マイラーにもSPGアメックスが人気なのは、このマイル交換制度があるからだ。

マイルへの交換が可能な航空会社の例としては、以下がある。

  • ANAマイレージクラブ(全日空)
  • アメリカン航空AAdvantage
  • アジア・マイル
  • アシアナ航空
  • ブリティッシュ・エアウェイズ・エグゼクティブクラブ
  • 中国東方航空
  • デルタ航空スカイマイル
  • エミレーツ・スカイワーズ
  • 日本航空(JAL)マイレージバンク
  • 大韓航空
  • シンガポール航空クリスフライヤー
  • タイ国際航空ロイヤルオーキッドプラス
  • ユナイテッド航空マイレージプラス
  • ヴァージンアトランティック航空フライングクラブ
  • カンタス航空
  • ジェットブルー航空

今回の改定で、利用できる航空会社の数も増加し、40社以上のマイルと交換することができるようになった。

クレジットカードで貯めたポイントをこれらの航空会社のマイルへ交換する場合、大抵は移行手数料がかかったり、交換レートが60〜70%だったり、特定の航空会社が対象だったりすることが多い。

その点、SPGアメックスであれば交換レートも高く、交換対象となっている航空会社も桁違いに多いので使いやすい。

特典改定後もマイル交換のレートや航空会社に変更はないため、マイルへの移行を目的に利用している人にとっては、メリットはそのままだ。

過去のポイント、宿泊実績が合算される

ポイントプログラムは変わっても、これまで貯めたポイントの価値は変わらない。

旧ポイントは新たなポイントに自動変換されるため、面倒な手続き等も不要だ。

また、過去の宿泊実績も合算されるため、上級会員を目指している人にとっても損はない。

改定後も、過去に貯めたポイントや宿泊実績の価値が下がらずそのまま利用できるのは嬉しい。

期間限定でお得に宿泊できる

2019年にできるカテゴリー8のホテルは年内に限り、カテゴリー7としてポイントを利用し、60,000ポイントで宿泊できる特典を実施している。

国内で特典を利用できるカテゴリー8のホテルは、以下がある。

  • ザ・リッツカールトン東京
  • ザ・リッツカールトン京都
  • ザ・プリンスギャラリー・東京紀尾井町ラグジュアリーコレクションホテル
  • ザ・セントレジス大阪
  • 翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都

上記のホテルは、2019年以降にポイントを利用して宿泊する際は、85,000ポイントが必要になる。

シーズン制が導入されるまでの短い期間ではあるが、SPGアメックスカードのポイントが貯まっている人は、ラグジュアリーホテルにお得に宿泊できるチャンスといえる。

デメリット

マリオットの無料朝食・ラウンジ利用が受けられない

改定により、SPGアメックスカード保有者の特典であったマリオット系列のホテルの無料朝食・ラウンジの利用ができなくなった点は改悪のひとつだ。

ラウンジでは軽食やドリンクを飲食しながらくつろぐことができるほか、数千円分の朝食が無料になるという点も大きい。

改定後は、朝食・ラウンジ利用はプラチナエリート以上の特典となり、朝食はウェルカムギフトから選ぶ選択制となる。

プラチナエリートになるには年間50泊以上の宿泊実績が必要となるため、ハードルが高い。

マリオット系列のホテルをよく利用していた人は特に、これらの恩恵が受けられなくなるのは残念に感じるだろう。

チェックアウト時間が短くなった

特典のひとつであるホテルのチェックアウトの時間がゴールドエリートの場合は16時→14時と、改定前より2時間短縮された。

「最終日は部屋でゆっくり休みたい」「飛行機の出発が夜なので、夕方までホテルに滞在したい」などの場合はやや不便になる。

ただし、旅行などで宿泊した場合には、滞在中は観光などに使う時間の方が多く、ホテルの滞在時間はそれほど長くないという人の方が多いだろう。

また、時間は短縮となっても午後のチェックアウトであることには変わりないため、通常のホテルと比べるとメリットは大きいままだ。

なお、プラチナエリートに上がると、以前と変わらず16時まで利用できるようになる。

上級会員資格の条件が厳しくなった

以前のポイントプログラムでは、最上級であるプラチナ会員の条件は「25滞在・50泊」となっていた。

今回の改定で滞在は条件から外され、泊数のみがカウントされることになったため、会員ランクを上げるハードルが上がった。

ただし、「ランクを上げることを目的としていない」「SPGアメックスカードの保有で得られるゴールドエリート資格だけで十分」という場合には、特にデメリットにはならない。

改悪されたのか?

従来、SPGアメックスカードを保有すると利用できていた以下の3点を除けば、特典内容は改悪とは言えず、大きなデメリットはない。

  • マリオット系列の無料朝食・ラウンジの無料利用が不可になったことと
  • レイトチェックアウト時間が短くなったこと
  • 上級会員の会員ランクを上げるハードルがやや高くなったこと

逆に、以前からこれらの特典をよく利用していたり、会員ランクのアップを狙っていたりした人にとっては、改悪と言えるかもしれない。

無料宿泊特典に関してもポイントの制限はできたものの、カテゴリー6のピーク以外は利用可能なため、ピーク時を避けて利用すれば、特に大きな問題はないといえる。

むしろオフピーク時に利用すれば、少ないポイントでランクの高いホテルにお得に宿泊することも可能になった。

ポイントの還元率やマイル交換レートなどはそのままに、対象ホテルの数が大幅に増えたことや、ポイント移行の手間などがなくなったことなど、改定後のメリットは多い。

改定前と同じく、年1回の無料宿泊特典を利用すれば年会費の元は取れるため、損をすることもない。

対象ホテルの宿泊のみならず、普段使いのカードとして利用すれば効率よくポイントを貯めることができ、マイルへの移行も効率的に行うことができる。

  • 国内外へ宿泊を伴う旅行に出かけることが多い
  • 高級なホテルに泊まってみたい
  • 貯まったポイントはマイルに移行したい

上記のような場合には、改定後のSPGアメックスカードの利用価値は十分にあるといえるだろう。

現在保有している人はもちろん、これから発行を検討している人にもぜひおすすめしたい。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

スターウッド プリファード ゲスト アメリカンエキスプレスカード

スターウッドホテルグループ利用者に!ゴールド会員資格と充実のトラベルサービス

SPG参加ホテルで利用できるゴールド会員資格を取得できる他、マイル交換、旅行保険などハイグレードのサービス。

年会費31,000円(税抜)
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執筆・編集:大人のクレジットカード編集部

大人のクレジットカード編集部では、2013年のサイト開設以来、年間200枚以上のクレジットカード情報をチェックし、記事を更新し続けています。

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