- 2021年4月1日より、SPUにおける楽天ゴールドカードのポイント倍率が+4倍→+2倍に改定されます。 詳細はこちらの記事をご確認ください。
楽天カードを使っていると、一部の方には楽天ゴールドカードの切り替えの案内が来ることがある。楽天ゴールドカードは、年会費2,000円(税別)とゴールドカードの中では非常に安い年会費でありながら、楽天市場での還元率アップや空港ラウンジの無料利用などゴールドカードならではの特典が魅力だ。
今回の記事では、楽天ゴールドカードの特徴や、切り替えの方法、切り替え時の注意点について説明する。
目次
楽天ゴールドカード切り替え時の注意点・メリットまとめ
細かく説明をする前に、メリットや注意点を整理しておこう。
メリット
楽天SPUのポイント倍率が楽天カードからさらに+2%される
楽天スーパーポイントはそのまま引き継がれる
注意点
楽天Edyと家族カードは引き継げない
ETCカードは引き継ぎ可能
クレジットカード番号、有効期限が変わる
楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えは、楽天ゴールドカードの公式サイトから行える。
切り替えはキャンペーンを狙う
楽天ゴールドカードはタイミングによってキャンペーンを行っている。
キャンペーン内容が手厚いタイミングを狙って申し込むのがおすすめ。
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楽天カードと楽天ゴールドカードの違い
楽天カードと楽天ゴールドカードの違いを簡単に比べると、以下の通り。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | |
---|---|---|
年会費(本会員) | 無料 | 2000円 |
年会費(家族会員) | 無料 | 500円 |
年会費(ETCカード) | 無料 | 無料 |
基本ポイント還元率 | 1.0%~ | 1.0%~ |
楽天SPU | +2倍 | +4倍 |
空港ラウンジ利用 | 不可 | 利用可能(年2回) |
海外旅行保険 | 最高2000万円 | 最高2000万円 |
国際ブランド | VISA、JCB、Mastercard | VISA、JCB、Mastercard |
入会条件 | 20歳以上の安定収入のある方 | 20歳以上の安定収入のある方 |
切り替えのメリット
楽天ゴールドカードは、楽天カードの特徴を引き継ぎつつ、ゴールドカードならではの機能も備わっている。
楽天ゴールドカードの特徴的な点を以下に紹介する。
コストパフォーマンが良い
楽天ゴールドカードは機能の割に年会費が安い。
他社が発行するゴールドカードであれば年会費は最低でも1万円程度はかかる。
しかし楽天ゴールドカードの年会費は2,000円(税別)。
下位カードの楽天カードは年会費無料を強みとしているが、ゴールドクラスにおいても金額面でのアドバンテージが大きい。
楽天SPUによるポイントが+2倍、最大5%還元
楽天独自のポイントアップシステム楽天SPUでは、楽天カードは還元率に+1%されるが、楽天ゴールドカードは+2%の還元率となり、楽天グループでの買い物がさらにお得になる。
その他、楽天トラベルでポイント最大2倍、ポイント加盟店でポイント最大3倍、Rakoo(ラクー)加盟店でポイント2倍になるなど、楽天関連のサービスで効率的にポイントを貯めることができる。
楽天ゴールドカードのポイントシステムは以下のようになっている。
引用:公式サイト
楽天ゴールドカードによる上乗せ分は期間限定ポイントなので、有効期限には注意したい。
空港ラウンジを無料で使える
楽天ゴールドカードを保有していれば、対象の空港のラウンジを年2回無料で利用できる。
対象となる空港は、国内主要空港と、海外ではダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ)、仁川国際空港(韓国)のラウンジも無料で利用できる。
利用可能な国内空港ラウンジ
<北海道>
新千歳空港 函館空港
<東北>
青森空港 秋田空港 仙台国際空港
<北陸>
新潟空港 富山空港 小松空港
<関東>
成田国際空港 羽田空港(※)
<中部>
中部国際空港セントレア 富士山静岡空港
<近畿>
関西国際空港 伊丹空港 神戸空港
<中国>
岡山空港 広島空港 米子鬼太郎空港
山口宇部空港 出雲縁結び空港
<四国>
高松空港 松山空港 徳島阿波おどり空港
<九州>
福岡空港 北九州空港 大分空港
長崎空港 阿蘇くまもと空港 鹿児島空港
<沖縄>
那覇空港
<海外>
ハワイ/ダニエル・K・イノウエ国際空港 韓国/仁川空港
羽田空港国際線と成田空港のラウンジは利用できないので注意。
トラベルデスクで旅行をサポート
ニューヨーク・ホノルル・パリ・ミラノ・上海など世界38拠点にある現地デスクのサポートを受けることができる。
トラベルデスクでは、緊急時に対応から、現地情報の案内、予約手配なども対応してもらえる。
旅行保険も充実
これは楽天カードと共通する点だが、楽天ゴールドカードでも海外旅行傷害保険が充実している。
利用付帯ではあるものの、最高2,000万円の補償が受けられる。
補償内容の詳細は以下の通り。
傷害死亡・後遺障害:最高額2,000万円
傷害治療費用:1事故の限度額200万円
疾病治療費用:1疾病の限度額200万円
賠償責任(免責なし):1事故の限度額2,000万円
救援者費用:年間限度額200万円
携行品損害(免責金額3,000円):年間限度額20万円
保険の適用には、旅行の際の交通費の一部を決済する必要がある利用付帯となっている。
家族カードとETCカードの引き継ぎ
家族カードは引き継ぎ不可
楽天カードおよび楽天ゴールドカードでは家族カードを追加発行できるが、楽天カードの家族カードはカード切り替えと共に自動的に解除されてしまう。
楽天ゴールドカードで家族カードを利用するためには、Webもしくは専用ダイヤルにて、別途手続きが必要となる。
また、楽天カードの家族カードは無料だったが、楽天ゴールドカードの場合は年会費500円(税別)となっている。
ETCカードは引き継ぎ利用可
楽天カードおよび楽天ゴールドカードでは、ETCカードを追加発行できる。
ETCカードは本カードではなく口座情報に紐づいているため、切り替え後もそのまま利用可能だ。
また、楽天カードではETCカードの年会費が500円(税別)かかるが、楽天ゴールドカードではETCカードの年会費が無料となる特典もある。
切り替えの時の注意点
楽天ゴールドカードへの切り替えは簡単だが、切り替え前に以下の点を確認しておきたい。
公共料金などのカード払い
楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替えると、カード番号も変更となる。
公共料金など定期的な支払いを楽天カードでの支払いにしていた場合、切り替え後にカード情報を変更する必要がある。
切り替え手続きを行う前に、楽天カードでの支払いを行っているものをリストアップしておこう。
楽天Edyは引き継ぎ不可
楽天カードでチャージされていた楽天Edyは新しい楽天ゴールドカードに引き継ぐことができない。
旧カードは使い切ってから破棄する必要がある。
ただし例外として、楽天Edyリーダーなどで、残高の移し替えを行うことはできる。専用ソフトとカードリーダーを自分で準備して、行うため若干ハードルは高い。よほどの高額でなければ、使い切った方が楽。
その他、Edyオートチャージは自分で解除する必要がある。新しいカードは、申込み時に設定することができる。いつでもEdyチャージは自動解約されるため、新しいカードで改めて設定する必要がある。
Apple Payは再登録が必要
iPhoneに登録したApple Pay(アップルペイ)は、新しいカードで再度登録が必要になる。
楽天ゴールドカード切替でよくある勘違い
利用できる空港ラウンジは一部
国内空港ラウンジが利用可能だが、各空港の国際線ターミナルは利用できない。
その他、ANAやJALなどが運営する航空会社運営のラウンジも利用できない。
ポイントアップは楽天グループ内のみ
楽天ゴールドカードはポイント還元率が最大で+5倍まで獲得できるがそれは楽天市場や楽天グループでの買い物の話。楽天以外のでは通常還元率の1%となるので、勘違いしないようにしたい。
楽天ゴールドカードによる上乗せのポイント還元は期間限定ポイント
楽天ゴールドカードは、楽天市場での利用で、ポイントが最大5倍となる。
この5倍のうち、3倍分は期間限定ポイントとなっており、付与の翌月末までが期限となっている。
ポイント付与:利用日の翌月15日ごろ
有効期限:付与日の翌月末まで
あまり買い物の頻度がない方は有効期限に注意したい。
楽天ゴールドの上位に楽天プレミアムカードもある
通常ゴールドカードといえば、最上位カードという印象はあるが、楽天の場合は、ゴールドカードの上位に楽天プレミアムカードが存在している。
楽天プレミアムカードは、ポイント還元などは変わらないが、トラベルサービスを充実させたカードだ。
特に世界中の空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスは、複数の会員ランクがある中でも最上位の会員ランクであるため、よりVIPな旅ができるカードとなっている。
楽天ゴールドカードへの切り替え方法
楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えはとても簡単で、公式サイトから申し込みする。
この際、楽天会員ログインが必要になる。すでにログインしている場合はそのまま手続き画面になる。
切り替えの場合、切り替え対象のカードが表示されるので、間違いがないか確認の上、選択しよう。
楽天カード・楽天ゴールドカードの申込では、楽天会員の登録情報を利用できるので、情報入力が楽だ。
ただし、登録情報に間違いや変更がないかはしっかり確認しておこう。
その他、国際ブランドの選択や楽天Edyの設定、年収や職業などの入力は、楽天カードの申込と同様だ。
必要な項目にすべて入力したら、入力内容を確認後、規約に同意して、申込となる。
申込受付が完了すると、「カード申し込み受付ID」が発行される。
カードの発券状況も確認可能
楽天カード公式サイト「カードお申し込み中の方」から飛ぶページで、カード申し込み受付ID・生年月日・電話番号を入力すると、カードの発行状況が確認できるようになっている。
申し込みから到着までの時間
公式情報によると、カード申込から発行まで1週間~10日間ほどかかるとのこと。
ただし、実際に楽天ゴールドカードへの切り替えを行った人の体験談では、審査が申込後数分で完了し、審査完了から1週間以内にカードが届いたという話も見られる。
発行を早くするコツとして、21時以降の申込は翌朝9時以降の審査となるため、21時までに余裕を持って申込を行うと良いだろう。
なお、楽天ゴールドカードへの切り替え後、楽天カードは一定期間で自動解約となる。
切り替えは簡単!旅行やポイントアップに
今回紹介したように、楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えはとても簡単だ。
ただし、楽天Edyと家族カードの引き継ぎができない点は注意したい。
また、一般的なカードの切り替えや解約時と同じく、カード払いにしている公共料金の支払いなどは、カード情報の更新は忘れないようにしよう。
楽天ゴールドカードは、年会費2,000円(税別)とゴールドカードとしては破格の年会費でありながら、ゴールドカードらしくサービスが充実している。
特に、空港ラウンジの無料利用やトラベルデスクのサポートは、海外旅行の機会が多い人にとってありがたいサービスだろう。
また、楽天市場など楽天関連のサービスにおいて、楽天カードよりもポイントが貯まりやすくなっているので、楽天スーパーポイントを効率的に貯めたい人にも役立つ。
現在楽天カードを利用していて、これらの点にメリットを感じるという人は、ぜひ楽天ゴールドカードへの切り替えを検討してみてほしい。