クレジットカード会社の収益構造とは?〜キャッシングの利息編〜

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 前回、前々回と「クレジットカードの仕組みを知る!」シリーズでは、クレジットカード会社の収益源となっている以下4つのうち、「加盟店手数料」と「年会費」を紹介してきた。

・加盟店手数料
・年会費
・キャッシングの利息
・分割払い、リボ払いの利息

今回は「キャッシングの利息」について紹介していこう。

結論から言うと、カードを使ってお金を借りる(キャッシングする)と、返す際に利息が発生する。
この利息がクレジットカード会社の収益源になっている。

そもそもキャッシング機能とはどういうことなのか、以下で詳しく見ていこう。

クレジットカードのキャッシング機能とは?

 クレジットカードのキャッシング機能とは、一言でいえば「カードを使ってカード会社から現金を借りる」機能である。

一般的に、クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」が設定されている。
(枠=限度額 とも呼ぶ)

・ショッピング枠=カードで支払いをするときの枠
・キャッシング枠=カードで現金を借りるときの枠

となっており、メジャーなのは「ショッピング枠」だろう。

ショッピング枠とキャッシング枠は、多くの場合カード発行時に自動で設定されるため、クレジットカードを持っている人であればその枠の中で「現金」を借りことができるのだ。

キャッシンングの利息とは?

キャッシングはとても便利な機能で、

・コンビニATMで24時間引き出せる
・海外のATMでも現地通貨を引き出せる

といった特徴があり、海外で急に現金が必要になった場合などに重宝するだろう。

しかし、キャッシングを利用する際には「利息」が発生するということを覚えておかなくてはならない。
そして、この「利息」がクレジットカード会社の収益源となっているのだ。

キャッシングを利用した際の「利息」は以下のような計算で算出される。

利息 = 借りた金額の合計 × 実質年率 ÷ 365日 × 借りた日数

実質年率とはクレジットカード会社がお金を貸す際の「手数料」のことで、おおよそ18%程度に設定されていることが多い。
(「金利」と呼ばれることもある)

仮に、30万円を実質年率18%で30日間借りた場合、利息は約4400円となる。

(→300,000円(借りた金額) × 18%(実質年率) ÷ 365日 × 30日(借りた日数) = 4438円 )

つまり、誰かがキャッシングで30万円を30日間借りてくれたとき、クレジットカード会社には約4400円の収益が発生することになる。

以上のように、キャッシングを利用すると利息が発生するが、ショッピング枠の利用では一括払いなどの場合は利息が発生しないことも覚えておいてほしい。

豆知識

ちなみに、キャッシングの利息による収益はクレジットカード会社の大きな収益源だが、年々減少傾向にあり、一方で加盟店手数料と年会費の収益額は年々増加傾向にある。

これは、純粋にクレジットカードの利用者が増加しており、加盟店数も増加していることを意味している。

キャッシング枠はどうのように決まるか?

一般的に、キャッシング枠はショッピング枠の範囲内で、クレジットカード会社の基準によって設定される。


ショッピング枠:50万円
キャッシング枠:30万円

→このときキャッシング枠の30万円を全て使い切っていると、ショッピング枠の残りは20万円(50万円 – 30万円)となる。

通常、キャッシング枠がショッピング枠を超えることはないと考えていい。

キャッシングを利用する上で注意が必要な4つの要素!

キャッシングは便利な機能ではあるが、利用する際には以下に注意をしてほしい。

・クレジットカードのキャッシングは銀行のカードローンなどと比較して利息が高い
・他人に不正利用されてもキャッシング枠は補償の対象外である
・住宅ローンの審査に影響がでる可能性がある
・使いすぎると「信用度」が落ちる可能性がある

キャッシングは手軽にできてしまうが、あくまで「借り入れ(借金)」であるという意識を持ち、計画的に利用することをおすすめする。

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