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都道府県別!自動車税(種別割)のクレジットカード支払い対応状況・手数料まとめ

近年、税金のクレジットカード支払いの対応が進んでいる。都道府県が課税する自動車税(種別割)もそのひとつだ。

クレジットカード支払いができる都道府県では、基本的にVisa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブと主要国際ブランドに対応。

本記事では、都道府県別に自動車税(種別割)のクレジットカード支払い対応状況を一覧に整理した。

各都道府県の公式サイト情報を基にしているが、対応可否や手数料などについは随時変更される可能性もあるため、詳細は公式情報を確認してほしい。

なお、軽自動車税(種別割)は市町村が課税する税金であり、扱いがまた別となる。

クレジットカードは得? 手数料に注意

自動車税の納付をクレジットカードで支払うことでポイントも獲得できるメリットがあり、利用したいと考える人も多いだろう。

しかし、ほとんどの自治体ではシステム利用料の手数料が発生するのに気をつける必要がある。

一律330円というところもあれば、納付額によって変動するところもある。

例えば、手数料が一律330円で45000円納付した場合、約0.7%分が手数料だが、手数料550円で同じく45000円納付した場合は、約1.2%が手数料になるため、還元率1.0%のクレジットカードでも損になってしまうケースもある。

手数料の金額と保有しているクレカの還元率をくらべて、お得に支払うかどうか検討するといいだろう。

POINT

  • お得になるかどうかは納付額と手数料次第
  • 還元率0.1%以上のクレカでの支払いがベスト

都道府県別クレジットカード対応状況

※2022年5月時点の情報

北海道

都道府県可否サイト手数料(税込)
北海道可能専用サイト
運営元:ウェルネット(株)
330円

東北

都道府県可否サイト手数料(税込)
青森可能ネットdeモバイルレジ
モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)
納付金額により変動
岩手可能F-REGI公金支払い330円
宮城可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
秋田可能モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)納付金額により変動
山形可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
福島可能F-REGI公金支払い330円

関東

都道府県可否サイト手数料(税込)
茨城可能F-REGI公金支払い330円
栃木可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
群馬可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
埼玉可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
千葉可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
東京可能専用サイト
運営元:トヨタファイナンス(株)
納付金額により変動
神奈川可能F-REGI公金支払い納付金額により変動

中部

都道府県可否サイト手数料(税込)
新潟可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
富山可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
石川可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
福井可能F-REGI公金支払い330円
静岡可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
岐阜可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
山梨可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
長野可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
愛知可能専用サイト
運営元:トヨタファイナンス(株)
納付金額により変動
三重可能専用サイト
運営元:トヨタファイナンス(株)
330円

近畿

都道府県可否サイト手数料(税込)
滋賀可能F-REGI公金支払い330円
京都可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
大阪可能専用サイト
運営元:トヨタファイナンス(株)
330円
兵庫可能F-REGI公金支払い330円
奈良可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
和歌山可能ネットdeモバイル納付金額により変動

中国

都道府県可否サイト手数料(税込)
鳥取可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
島根可能ネットdeモバイルレジ
モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)
納付金額により変動
岡山可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
広島可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
山口可能F-REGI公金支払い納付金額により変動

四国

都道府県可否サイト手数料(税込)
香川県不可
徳島可能モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)取引内容による
愛媛可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
高知不可

九州

都道府県可否サイト手数料(税込)
福岡可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
佐賀可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
長崎可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
大分可能専用サイト
運営元:トヨタファイナンス(株)
330円
熊本可能モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)納付金額により変動
宮崎可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
鹿児島可能F-REGI公金支払い納付金額により変動
沖縄可能モバイルレジ(専用スマホアプリ使用)納付金額により変動

クレジットカード支払い時の注意点

自動車税(種別割)などの税金をクレジットカードで支払う場合、以下の点に注意しよう。

納税証明書は発行されない

クレジットカードで支払った場合には、納税証明書は発行されないので注意が必要。

ただし、運輸支局で自動車税の納税確認を電子的に行うことが可能となったため、車検時に納税証明書の提示が省略出来る。

運輸支局で確認可能となるのは、クレジットカードの支払い完了日から概ね2週間後となっているので、車検が近い場合は余裕をもった支払いを行うか、現金で支払う方が無難だろう。

手数料が発生する

自動車税(種別割)のクレジットカード支払いでは、手数料が発生する。これは、クレジット決済のシステム利用に必要な手数料で、都道府県ではなく決済サービスを運営する会社に対して支払われる。

上表からも分かる通り、手数料は330円(税込)の場合と、納付金額に応じて変動する場合とがある。

クレジットカード払いのメリットとしてポイント還元があるが、ポイント還元分を手数料が上回ることが多く、お得さという点では自動車税(種別割)の支払いにクレジットカードを使うメリットはあまりない。

しかし、振込に行く時間が無い場合や、支払い月にお金がない場合など、クレジットカードであれば手軽にすますことができる。また、支払い日を実質翌月に伸ばせるので、使い方しだいでは手数料以上に恩恵が大きい手段になるだろう。

自動車税の支払いにおすすめなカード

自動車税の支払いには手数料分を考慮すると、還元率が1.0%以上のクレジットカードがおすすめといえる。

その条件でピックアップしたのが以下の3券種。

JCB CARD W

JCB CARD W

年会費無料でポイント還元率1.0%のJCBプロパーカード。

JCBオリジナルパートナーでは、2倍〜10倍のポイント還元を得ることが出来るのも大きなメリット。

なかでも、スターバックスではオンライン入金することで、通常還元率に+10倍の5.5%還元を得ることができる。

39歳以下しか作れない点はデメリットだが、付帯する保険やサービスなどを考慮しても十分にお得なカードとなっている。
JCB CARD W公式サイト

TカードPrime

TカードPrime

高い還元率を狙うなら、TカードPrime。

通常の還元率が1.0%(100円につき1ポイント)であることに加え、日曜日の利用時には還元率が1.5%(200円につき3ポイント)と還元率がアップする。

つまり、日曜日に支払いを集約することで効率的にポイントを獲得することができる。

Tポイントカード機能も付いているため、提携先でのカード提示&カード決済することで二重にポイントが貯まる店舗もある。

年会費は初年度無料。次年度も通常1,375円(税込)かかるところ、前年度年1回以上のカード利用で無料になる。

TカードPrime公式サイト

リクルートカード


年会費無料で、通常ポイント還元率が1.2%という超高還元率のお得なカードだ。

リクルートが発行しているだけに、リクルート関連のサービスではポイントアップの機会が多い。

ショッピングサイトポンパレモールは通常でも3%のポイント還元を実施しており、さらにリクルートカードを利用することで4.2%の還元を得ることが出来る。

リクルートポイントは、1リクルートポイント=1Pontaポイント、またはdポイントに相互交換できるのでポイントの使い勝手がいいのもうれしいメリット。

リクルートカード公式サイト

三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)

Visaブランドのプロパーカード的存在といえる信頼性のあるカード。

通常のポイント還元率は0.5%と高還元率ではないが、日常生活でのポイントアップの機会が多い。

特に、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*となるのが大きい。

*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。

年会費永年無料で最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険も付帯している(利用付帯)。

三井住友カード(NL)公式サイトはこちら

自動車税(種別割)支払い方法の動向

F-REGI公金支払いの利用が多い

上記を見ると分かるように、自動車税(種別割)の支払いでは、F-REGI公金支払いを利用している都道府県が多い。

F-REGI公金支払いは、株式会社エフレジが運営する、税金・公共料金をクレジットカード・Pay-easyなどで支払えるオンライン公金収納サービスだ。

なお、2022年3月までは「Yahoo!公金支払い」を利用している都道府県が多かった。しかし、2022年3月31日をもって、Yahoo!公金支払いにおける自動車税(種別割)をはじめとするほとんどの税金・公共料金の支払いサービスが終了しており、F-REGI公金支払いに切り替わっているケースが多い。

モバイルレジや専用サイトを利用するケースもある

F-REGI公金支払い以外では、株式会社NTTデータが運営する「モバイルレジ」「ネットdeモバイルレジ」や、トヨタファイナンス株式会社が運営するクレジットカード支払いの専用サイトを利用している都道府県もある。

「モバイルレジ」「ネットdeモバイルレジ」は、請求書のデータを読み取りまたは入力により、クレジットカード支払いができる決済サービス。モバイルレジ利用には専用スマホアプリのインストールが必要だ。

スマホ決済が利用できる都道府県も増えている

クレジットカード支払い以外のキャッシュレス決済方法として、PayPayやLINE Pay、au PAYなどのスマホ決済で自動車税(種別割)の支払いができる都道府県も増えている。利用を希望する場合は、公式情報を確認してみよう。

クレカ払いが可能な県は増えている

公金支払いはYahoo以外に大きく分けると、トヨタファイナンスが提供するシステムと、エフレジが提供するサービスが主流となっている。

都道府県のクレジットカード支払い状況は年を追うごとに増えている状況だ。


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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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